ブラウンGPのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロは、照明に照らされたシンガポールのマリーナ・ベイ市街地サーキットで、27日(日)のシンガポールGPに向けたフリー走行セッションを行った。
フリー走行1回目のセッションはまだ太陽の光が残る現地時間午後6時(日本時間午後7時)に開始され、90分のセッションの間に辺りは暗さを増していった。低速で曲がりくねった性質を持つ、23ものコーナーを備えたサーキットに合わせた高ダウンフォース仕様のクルマで走行したバトンとバリチェロは、一連のセットアップ評価作業に取り組み、セッション終了時にはバリチェロがタイムシートの1番上、次いでバトンが2番目のその名前を刻んだ。
フリー走行2回目は周囲が完全な暗闇に包まれた現地時間午後9時30分(日本時間午後10時30分)に開始され、ブラウンGPのドライバーたちはこの週末に持ち込まれたブリヂストン・ポテンザタイヤのソフトとスーパーソフトのコンパウンドの評価を集中して行った。
ジェンソン・バトン(カーナンバー22/BGP 001-02)
フリー走行1回目:22周、1分50秒356、2番手
フリー走行2回目:34周、1分49秒311、5番手
ルーベンス・バリチェロ(カーナンバー23/BGP 001-03)
フリー走行1回目:19周、1分50秒179、1番手
フリー走行2回目:30周、1分49秒616、11番手
天候:蒸し暑い(最高湿度:71.9%)
気温:30℃~31℃
路面温度:29℃~34℃
ジェンソン・バトン
「今週末、シンガポールにまた来られてうれしいよ。ナイトレースというチャレンジと、作業する時間がいつもと違うことを誰もが楽しんでいる。セットアップ評価とタイヤテストの忙しいプログラムで充実した時間を過ごした。ここは暑さと高湿度と戦わなければならない厳しい場所で、サーキットの特質もバリアの近さも、高い集中力を必要とするんだ。首尾一貫して速いラップを刻めるようにすることが肝要だし、今日の作業はそのためのものだった。クルマはいい状態に思えるし、今晩も少し作業を進めれば良い週末を過ごせそうだよ」
ルーベンス・バリチェロ
「フリー走行セッションでの、クルマの感触はとても良かったよ。僕たちが成しえた成果に満足している。トラフィックがプロラムにやや影響を与えたこともあって、今日はとても忙しい1日だった。特に2回目のセッションではトラフィックに悩まされたけれど、誰にとっても同じことだからね。日曜(27日)のレースペースに照準を合わせていて、レースで速く走るにはクルマのバランスをよくすることが最も重要だ。前向きな気持ちでいるし、この週末の正しいセットアップにたどり着けると考えている。ここはナイトレースだから他の場所とは違うし、これまでのところすごく楽しいよ」
ロス・ブラウン
「成功を収めた昨年の開催に続き、シンガポールは素晴らしい開催地であることを再び示した。ナイトレース特有の要求に応えるため、レース週末のプログラムを調整し、チーム全体が通常と異なる時間での作業を楽しんでいる。コース上での最初の作業を終え、2回のセッションの成り行きに満足している。バトンとバリチェロはクルマに満足しており、2回のセッションで見せた安定感ある走りは、これから解析すべき豊富なデータをもたらしてくれた。このサーキットはわれわれのクルマに合うはずだし、クルマのバランスとセットアップは予選に向けて整っているので、この週末のチャレンジを楽しみにしているよ」