アラン・プロストは、セバスチャン・ベッテルがレッドブルチームの総力を結集して2009年タイトル獲得に向け猛追していることを歓迎している。
9月のイタリアGPで、レッドブルのチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは、レッドブルドライバーによるタイトル獲得のチャンスを見限っていた。
しかし、4日(日)に鈴鹿で圧勝したことでベッテルが首位との差を詰め、そのポイント差は2007年のキミ・ライコネン(フェラーリ)が残り2戦の時点でポイントリーダーからつけられていたポイント差よりも小さいのになっている。
プロストは『Europe 1(ヨーロッパ1)』ラジオに次のように話した。
「昨年にトロ・ロッソですでにその兆候はあったのだ。それがベッテルとセバスチャン・ブルデー(元トロ・ロッソ)の違いだよ。コース上の速さだけではなくね」
『Europe 1(ヨーロッパ1)』では日本で勝利を収めたベッテルの無精ひげが何かと話題になっており、ベッテルはタイトル争いが終わるまでひげをそらない、とメカニックに約束したとうわさされている。
「今、チームはベッテルを完全にバックアップしている」4冠王者のプロストは続ける。「つい先日まで、ベッテル以外の誰もが肩を落として選手権を取り逃がしたと言っていたが、ベッテルだけは、まだ終わっていないんだから頑張って戦い続けようと言っていたんだ」
「サンパウロでベッテルを倒すのは容易なことではないだろうね」