セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、チームメートであるマーク・ウェバーが自身のタイトル獲得を支えてくれると語ったが、ウェバーの反応は鈍いものだった。
いまだにタイトルの可能性が残っているベッテルとは違い、ウェバーは2週間前の鈴鹿でタイトルの可能性が無くなり、日本GPの決勝中にはブラジルGPへ向けたパーツのテストを行っていた。
ベッテルがタイトル獲得の望みをつなげるには、18日(日)の決勝で優勝する必要があるが、ウェバーがライバルではなく、支えてくれるようになってうれしいとして、ベッテルは15日(木)にこう語っていた。
「彼ら(ブラウンGP)のように、お互いに争うような状況じゃないのは、いいことだと思う」
「僕たちは手を取り合って一緒に作業を進めているし、もし必要になれば、彼(ウェバー)は助けてくれると思う」
その一方でウェバーは、ブラジルでのチームオーダー発令の可能性について、否定的な考えを示した。
「どうだろうね」
「みんな、いい結果を残そうと気合が入っているから、それを狙っていくよ」サポート的な役割を演じる必要があるのか質問され、ウェバーはこのように答えている。
ウェバーはさらに、ベッテルやルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)よりも、優勝回数の多いジェンソン・バトン(ブラウンGP)がチャンピオンにふさわしいとも語った。
「彼は誰よりも勝っているし、何度もオーバーテイクを成功させていた。他のドライバーとは違ってね」
「そして、タイトル争いに残るために、危ない状況を回避してきてもいる。他のドライバーができていなかったことだよ」