7月のクラッシュ以来となるF1パドックへの登場は、「楽ではなかった」とフェリペ・マッサ(フェラーリ)が16日(金)に認めた。
1年前に優勝し、タイトルを獲得しかけていたインテルラゴスに登場したマッサだが、パドックやピットレーン、ピットウォールでは単なる観戦者になっている。
「楽ではないと言わざるを得ないね」レースへ向けた準備をするのではなく、ライバルの走りを見守っているだけの心境を聞かれたマッサはこう答え、さらに続けた。
「このレースで復帰できたら最高だったけど、もう少し待たないといけない」
フェラーリは、来季に移籍してくるフェルナンド・アロンソ(現ルノー)のチームメートがマッサになることを発表している。しかし、2週間後のアブダビGPでマッサが復帰することをフェラーリは希望しているとのうわさもある。
だがマッサはメディアに対し、再び負傷した場合のリスクがあまりにも高いため、今はレースから離れる必要があると語った。
「また事故に遭うよりも、100%の状態になったほうがいい。だから少し我慢しているんだ」
最近に受けた形成外科手術のおかげで、マッサが深刻なケガを負ってから3ヶ月も経過していないとは、外見からは分からなくなっている。またマッサ本人も、通常の状態に戻っていると認めている。
12日(月)にF2007でテストを実施したマッサは、テストについてこのように語った。
「攻めていたし、そんなに遅くなかったよ。すべてが通常の状態だった。一貫性もあったしね」
「今では、何でも以前と同じようにできるよ」