4日(水)にはトヨタF1撤退の衝撃が走ったが、ザウバーチームにとっては最高のニュースであった。
BMWからカドバックがチームを買収したが、トヨタがF1を撤退することで1つ参戦枠が空いたことになる。
「BMWザウバーチームへの(トヨタ撤退による)影響を、FIA(国際自動車連盟)と話し合う」チーム代表のマリオ・タイセンは、『SID』通信へこう語った。
しかしトヨタの撤退発表は、ケルンのトヨタ本拠地で働く数百人のスタッフにとって、つらいニュースであっただろう。
「あそこで働く600人にとっては、悪いニュースだよね」セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は『Bild(ビルト)』紙へこのように語り、さらに続けた。
「彼らはどうなるんだろうね? 出資者が現れて、チームを買い取ってくれればいいけど」
一時はチーム売却の可能性も報じられていたが、トヨタのジョン・ハウエット(TMG社長)もその可能性を否定したと言われている。
その代わりにトヨタのF1チームを運営してきたTMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)は、トヨタの他のプロジェクトを担当することになるようだ。
「トヨタ自動車株式会社は、さまざまなカテゴリーのレースに参戦していきます」とトヨタは発表している。