天候:ドライ、晴れ、気温25-26℃、路面温度26-44℃
波乱に満ちた日本GP予選は、およそ90分間に及んだ。Q2では赤旗が2度振られ、終盤の大事な場面でイエローフラッグが出た。チームではニック・ハイドフェルドのみがトップ10に入っている。Q3では再びアクシデントによって中断され、ハイドフェルドは順位を6番手まで上げた。チームメイトのロバート・クビサはQ2で敗退、13番手だった。
ニック・ハイドフェルド(BMWザウバーF1.09-07/BMW P86/9)
フリー走行3回目:12番手、1分32秒736
予選:6番手、1分32秒945
「自分の予選パフォーマンスには満足している。Q3では本当にいい走りをすることができたよ。午前中のフリー走行ではセットアップに少し悩まされていて、妥協しないといけなかったから、予選に向けてあまり楽観的じゃなかったんだ。Q2ではイエローフラッグが振られていたから、減速すべき場所でアクセルから足を離して、スピードを落としていたことを示すために腕を上げたよ。コンマ数秒遅くなったね。すごく変な予選だった。こんなに多くのアクシデントがあったことはないね。ティモ(ティモ・グロック/トヨタ)が無事だといいな」
ロバート・クビサ(BMWザウバーF1.09-08/BMW P86/9)
フリー走行3回目:17番手、1分32秒848
予選:13番手、1分32秒341
「自分の予選には本当にガッカリだよ。Q2でのタイムアタックすべてが赤旗かイエローフラッグで台無しになったからね。まる15分間、僕たちは速いタイムを計測することができなかったんだ。明日の決勝で13番手からスタートなんて理想とはかけ離れている。鈴鹿は素晴らしいサーキットだけど、オーバーテイクはそんなに簡単じゃない。そういうものさ。ティモが無事であることを祈っているよ」
マリオ・タイセン(BMWモータースポーツディレクター)
「完ぺきな天候だったが、予選で5度のアクシデントなんて今まで見たこともない。まずは、ティモ・グロックが大きなケガを負っていないことを願う。何度か赤旗が出た影響で予選の結果が左右された。Q2ではロバートもニックも自己ベストを記録していたタイムアタックを止めなくてはならなかった。ニックは何とかトップ10に残れたが、ロバートはQ3進出とはいかなかったね。Q3でニックは6番手を確保することができた。これは明日の決勝に向けていいスターティンググリッドと言えよう」
ウィリー・ランプ(エンジニアリング責任者)
「90分間の波乱に満ちた長い予選だった。3度も赤旗が振られたしね。われわれのスタッフは、全作業を何のミスもなく終えることができた。ニックの6番手は、明日のレースに向けていいポジションだね。われわれはそのことに満足しているし、決勝の準備は整った。ロバートはQ2でイエローフラッグが出たために、最後の決定的な走行をしていたときに速度を落とさないといけなくて、運がなかった。そこで貴重な時間を失ったんだ。われわれはみんな、ティモが大ケガをしていないことを願っている」