天候:ドライ
気温:30-31℃
路面温度:29-34℃
湿度:63-69%
熱帯夜の中、シンガポールGP初日のフリー走行が2回行われた。BMWザウバーはマシンに最大の改良を施して挑んでいる。
メカニックたちは忙しい1日を過ごした。1回目のセッションの間、ニック・ハイドフェルドのクルマはギアボックスを交換しなくてはならず、2回目のセッションの序盤では、ロバート・クビサのマシンのギアボックスセンサーが故障したのだ。
ニック・ハイドフェルド
BMWザウバーF1.09-07/BMW P86/9
フリー走行1回目:14番手、1分51秒656
フリー走行2回目:4番手、1分49秒098
「このトラックは本当に楽しいね。ここでドライブすることは、とてもおもしろいんだ。まだバンピーだし、すごくほこりっぽかったけどね。最初のセッションではいくつかトラブルが生じたけど、僕たちのパフォーマンスはそんなに悪くなかったと思う。それにギアボックスを交換したし、フロアとタイヤ空気圧にもトラブルが起きたよ。だけど、2回目のセッションでは、少しうまくいったね。序盤に新しいタイヤを履いて全体の最速タイムを出したし、ほかのドライバーが終盤に新しいタイヤを履いて走行を行うまで長い間、そのタイムは破られなかったからね」
ロバート・クビサ
BMWザウバーF1.09-08/BMW P86/9
フリー走行1回目:8番手、1分50秒815
フリー走行2回目:10番手、1分49秒609
「サーキットはすごく汚れていたし、グリップが足りなかった。特にセッション開始時にはレースラインを外れると、たくさんのほこりがあったよ。それに2回目も同じだった。トラックの路面は去年より良くなっているけど、まだかなりバンピーだね。2度目のセッションの序盤、ギアボックスセンサーに小さな問題が起きたんだ。でもすばやく直して、プログラムを終えることができたよ」
ウィリー・ランプ(エンジニアリング責任者)
「シンガポールには広範囲な開発プログラムを持ち込んだ。空力の面から見ると、新しいフロントウイングを取りつけ、サイドポッドにはより深く切れ込みを入れ、ダブルディフューザーの開発を進め、リアウイングも修正したんだ。それに加えて、マシンには完全に新しく、コンパクトなギアボックスを取りつけた。ドライバーにとってはもちろん、大きく修正されたクルマに慣れることは挑戦になる。重要な情報を得ることができたが、われわれの望んでいたものではない。目の前にはまだ課題が山ほどある。しかし、こんなに大きな修正を加えたパッケージを持ち込めば、当然だよ」