22日(日)、富士スピードウェイで、トヨタの恒例イベント“Toyota MotorSports Festival”が開催され、イベント終了後、小林可夢偉、中嶋一貴、トヨタ関係者が出席した会見が行われた。F1撤退後、報道陣の問いかけに答えた可夢偉と中嶋。いつもの笑顔は消えショックな気持ちが見てとれる。
Q:小林可夢偉選手、中嶋一貴選手に伺いします。トヨタのF1撤退を聞いたのはいつですか。また、そのときどのように思いましたか。また、来季に向けての今の状況を教えてください。
小林可夢偉:11月4日(水)に発表ですよね。(F1撤退を)聞いたのは、前日の夜でした。ただそのときは僕はTMGでミーティングが入っていたので行きました。僕はレースドライバーになれると思ってミーティングに行くと、実は撤退の可能性があると。でもまだ決まったわけではないと聞かされていましたが、僕の中では(撤退の)可能性があるんだなって思いました。そのとき「明日(4日)の朝起きて、もしリリースが出ていても驚かないでね」って言われましたし、確実な話ではなかったのです。確実な話がきたのは、朝起きたときにマネジャーから電話がかかってきました。そのときに正式に撤退が決まりましたと言われました。
そのときの感想は、ショックで、あまりにもショックでなんと言えばいいのかわかりませんが、「大丈夫です」と言いました。そのときはよく分からない状態だったので、でも後で考えたら全然良くない状況だなって思いました。ただ「大丈夫です」と言ったのを覚えています。その後のことはよく覚えていませんので、何とも言えません。
来年の状況は、今のところ他チームと交渉をしていると思います。正直なところ、僕はちょっと休みを頂こうかなと思っています。正直な話チームが決まらないと僕が動くのは難しいのかなと思っています。マネジャーに任せて僕は休憩をとって12月にヨーロッパに戻るので、そのときから本格的に来年のことを聞いてみようかなと思っています。正直なところ、僕が今何かしたってうまくいくとは思いません。この2年間しっかり働いたので、今は休憩しようと思います。来年の状況はわからない状態です。
中嶋一貴:撤退をするかもしれないという話を聞いたのは、日本時間でいうと4日の朝だったと思います。向こう(ヨーロッパ)では3日の午後だったと思います。状況的には可夢偉と同じ状況です。僕自身はトヨタのF1チームで走っていたわけではありませんが、やっぱりTDP(トヨタ・ドライバーズ・プログラム)を通して支援をいただいて、この先どうなるのかなというのが正直な気持ちでした。非常に残念なニュースではありました。ですが、僕自身は来年に向けてどのような状況であれ、ある程度自分の力と経験でウィリアムズ以外のチームでシートを探していかなければいけない状況でしたので、大きく(状況が)変わることはないかなと思いました。いち日本人ドライバーとして、いちF1ファンとしては、非常に残念なニュースではありました。
インタビューの続きはF1 TopNews携帯サイトの「オフシーズン特集」に会見の全文を掲載。
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