小林可夢偉(トヨタ)のアブダビGP6位入賞を見届けたトヨタのジョン・ハウエット(TMG社長)は、可夢偉は2010年のレースシートを得る価値があることを証明したと語った。
トヨタは、現在所属しているヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックの2人を放出するとみられており、獲得を目指していたとされるロバート・クビサ(BMWザウバー)はルノー移籍が決定し、キミ・ライコネン(フェラーリ)はトヨタへの移籍を否定している。
負傷したグロックの代役として前戦ブラジルGPから出場している可夢偉は、ブラジルで才能を示し、アブダビでは見事なペースを見せていた。
可夢偉は2010年のレースシートに近づいたのかと質問されたハウエットは、「そのようだな」と答えた。
「この力強い結果を見てしまっては、彼のことを真剣に検討する必要がある」ハウエットは可夢偉についてこう語り、可夢偉には80%のチャンスがあるとした。
GP2アジアでチャンピオンになったものの、GP2のヨーロッパシリーズでは苦戦していた可夢偉について、疑念を抱いていたことをハウエットは認めた。
「今回の件は、ドライバー選択に関しては保守的になりすぎず、リスクを回避した決断をするのではなく、勇気を持つことも必要だという教訓だ」とハウエットは語った。
トヨタは、2010年予算が2週間後の役員会で承認されるまで、ドライバーとの契約を結べないとみられている。