ニキ・ラウダは、2010年のミハエル・シューマッハが高い競争力を発揮すると考えているものの、タイトルを獲得するとは思っていないようだ。
ラウダは1980年代、引退生活から現役へ復帰し、3度目のタイトルを獲得していたが、シューマッハも自身と同じように高い競争力を維持して現役復帰すると考えている。
だがラウダは、『Bild(ビルト)』紙へ次のようにも警告した。
「すべてクルマ次第だ。2009年シーズン終了時点では、ベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)のクルマが最高だった。1つ確実に言えることは、シューマッハが引退したころよりも、今は強力なドライバーが増えている」
「彼が後れを取ることはないだろう。ただ、私は彼に賭けない」
1月3日(日)で41歳になるシューマッハの復帰を、F1の最高権威バーニー・エクレストンは喜んでいたが、エクレストンが2010年のチャンピオンとして予想しているのはベッテルだ。
「もちろん、シューマッハが8度目のタイトルを獲得する可能性はある。だが、タイトルを狙えるドライバーは他に5人いる」
「最終的には、最高のクルマを手にしたものがチャンピオンになる」とエクレストンは『Bild(ビルト)』紙へ語っている。
その一方で、USF1のスポーティングディレクターであるピーター・ウィンザーは、シューマッハのスピードが落ちている可能性もあると認めつつ、こう語った。
「仮の話だが、もしマイケル(シューマッハ)が今の若いドライバーより少し遅かったとしても、彼の天才的なマネジメント能力やモチベーションを過小評価してはいけない」