2009年イタリアGP決勝(ウィリアムズ)

2009年09月14日(月)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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AT&TウィリアムズチームのイタリアGPがグリッド後方でのスタートとなったことは、多くのチャンスを逃し、非常に大きな危険性が潜んでいることを意味していた。レースの序盤で、中嶋一貴とニコ・ロズベルグは接触し、結果として中嶋のマシンが損傷、その破片がチームメートであるロズベルグのFW31に引っかかってしまった。ロズベルグはその結果、予定していなかった2度のストップを行った。最初のストップはパンクが疑われたためだったが、実際には破片が原因の空力的な問題も起きていた。2度目は右フロントのホイールにダメージを負ったためで、ナットのロック機構が正常に機能していること確認するための検査が必要となったのだ。このタイムロスによってロズベルグは順位を落として16位フィニッシュ、中嶋はさらなる技術的トラブルを抱えていたものの、何とか順位を上げ、トップ10でフィニッシュした。

中嶋一貴
「予選のパフォーマンスを考えれば、今日は良い順位でフィニッシュできました。最初の数コーナーでなんとか少しポジションを上げましたが、それが大きな差になりましたね。レースのペースは十分ではなかったんですが、いいラップも数周ありました。グロック(ティモ・グロック/トヨタ)は僕より長い第1スティントでしたが、彼を後方に抑え続けたのは良かったと思います。マシンからもっとスピードを引き出す必要がありますが、シンガポールGPは僕らにとって素晴らしいレースになるはずです」

ニコ・ロズベルグ
「チームにとっては悪い週末だった。まず、フリー走行開始時から僕らはペースを欠いていたし、その後も多くの問題がレース中に生じた。僕の最初のラップは素晴らしかったし、左右からオーバーテイクして4つポジションを上げたんだ。その後、破片が当たり、マシンが突然とても違った感じになって、ひどいアンダーステアが出たので、タイヤがパンクしたのだと思い、ピットインを求めたんだ。実際は、空力バランスが激しく悪化していて、グリップが得られなくなっていた。これは厳しい午後の始まりにすぎなかった。今日のことは忘れるべきだし、次のレースに目を向けようと思う。次のレースでは僕らはばん回しているよ」

パトリック・ヘッド(エンジニアリングディレクター)
「今日は一貴が17番手からスタートして10位でフィニッシュという、素晴らしい仕事をした。特に車体を損傷しただけではなく、燃圧の問題でも苦しんでいたにもかかわらずだ。しかし、最後の最後に少しパワーを失った。今日のニコはいくつか問題を抱えて、何度も予定外のピットストップを行った。一貴はすばらしいドライビングだったが、ポイント獲得やわれわれの目標からはまだ程遠いことを、われわれは忘れたわけではない」

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