昨年のシンガポールGP決勝でネルソン・ピケJr.(元ルノー)にわざと事故を起こさせたとして、FIA(国際自動車連盟)管轄のレースに無期限の出入り禁止処分を受けたフラビオ・ブリアトーレだが、ブリアトーレの会社『FFBB』にマネジメントを任せているドライバーは数多い。フェルナンド・アロンソやロメ・グロジャン(ともにルノー)も同様だ。
代わりのマネジャーについてスペインのマスコミにきかれたアロンソはすぐさま、こう答えている。「今までと同じく、僕のマネジャーはルイス・ガルシア・アバドさ。これからも彼にお願いするよ」
21日(月)の世界モータースポーツ評議会後、ブリアトーレと話をしたというアロンソだが、ブリアトーレは「元気」な様子だったとのことだ。
『FFBB』と契約するドライバーは他にもいる。マーク・ウェバー(レッドブル)とヘイキ・コバライネン(マクラーレン)だ。ウェバーは24日(木)、信頼していたブリアトーレの代わりはいないとして、自分の事は自分でやる覚悟だと、次のように話していた。
「彼は、ほんとうに僕によくしてくれたよ」
ウェバーはすでに、来季の契約をチームと結んでいる。
コバライネンを取り巻く状況は、より一段と厳しい。来季のシート探しの最中であり、このまま来年まで『FFBB』に身を置いていると、スーパーライセンスさえ取得できない。
「FIAの決定には従うよ」とシンガポールで報道陣に語るコバライネンだが、新マネジャー探しは、まだ始めていないという。