ブラウンGP内で不協和音が高まっているとの憶測が広がっているが、ジェンソン・バトン(ブラウンGP)はシンガポールで冷静になるよう求めていた。
2009年のタイトル争いが、事実上はバトンとルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)の戦いになる中、この2人は1つだけ空席となっているチームの来季シートを巡っても戦いを繰り広げられていると見られている。
ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)は来季にブラウンGPへ移籍する契約に署名したとも言われている。また、バリチェロ側からは、バトン側が情報を渡してこないことに対し、不満の声が上がっているとのうわさもある。
「今の段階で、そんな必要はない。僕はレースに集中して、自分の仕事を全うしたいだけだよ。今そんなことを話すべきじゃないと思う」バトンはこのように語っている。
情報を渡していないということについて質問されると、バトンは次のように答えた。
「僕たちは何も隠していないよ。僕が知っている限りはね」
バリチェロ側がフェアな戦いをしていないという憶測に対しても、バリチェロ本人が否定している。
「そんなことはしていないよ。もしそうしようとしても、できないと思う。コンピューターやテレメトリーがたくさんあって、クルマからの情報は誰でも見られるようになっている。すべてを共有しているんだよ」バリチェロはこのように説明した。
また、開幕前にチームの買収を支援するため、報酬の減額に合意していたバトンが、2010年に向けた昇給をチーム首脳陣と交渉しているとも言われている。
「それについても話したくないね。まずはタイトルを確保したい。ほかの事はそれからだよ。彼らは今でも僕のことを評価している。そう願っているよ」