ジャンカルロ・フィジケラ
「肉体的にも精神的にもとても大変なレースだった。通常フェラーリが見せるようなペースではなかったし、それで何とかやっていくしかなかった。グリップが低過ぎて他のクルマについていくのも大変だった。終盤にソフト側タイヤを装着したところクルマの操作性が向上し、良いラップタイムを刻むことができた。スーティルの後ろにつかまってしまったので、トラフィックを抜け出そうと1回目のピットストップを先延ばしにしたけれど、セーフティカーが入ったことで、その変更がもたらしてくれるはずの結果にはならなかった。ここではKERS(運動エネルギー回生システム)がモンツァほどの威力を発揮しなかった。スタート時に(KERSを使って)1台パスできて、あとは主に自分のポジションを守ることに使ったよ。これから、真のサーキットと言える鈴鹿に向かう。今季の流れを見ていると、あるトラックで強かったクルマは次のレースで弱くなる場合もある。予想を立てるのは困難だね」