シンガポールGP決勝(フェラーリ)

2009年09月28日(月)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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キミ・ライコネン:10位、1時間57分5秒229、58秒892遅れ、61周、シャシーナンバー279
ジャンカルロ・フィジケラ:13位、1時間57分26秒277、79秒890遅れ、61周、シャシーナンバー280

天候:くもり
気温:30℃~32℃
路面温度:32℃~34℃

シンガポールGPをスクーデリア・フェラーリ・マールボロは、思ったとおりの結果とはいえ、残念なノーポイントで終えた。キミ・ライコネンとジャンカルロ・フィジケラはそれぞれ10位と13位でレースを終えている。これにより、フェラーリの連続ポイント(10戦)と連続表彰台(5戦)の記録が途絶えた。この結果から、コンストラクターズ選手権の3位を狙うライバルが3ポイント差に迫ってきた。

ステファノ・ドメニカリ
「正直に言って、これ以上のことができたとは思わない。このようなサーキットであのグリッドからスタートすれば、順位を上げるのは難しい。ライコネンとフィジケラはクルマの力を引き出そうと最善を尽くしてくれた。F60の開発をすでに終えているため、多くのチームがパフォーマンスの点で進歩していることが、技術的な面でわれわれの状況を難しくしている事実は認めよう。この決定をしたとき、シーズン終了が近づくにつれてそのツケが大きくなっていくであろうことはわかっていた。しかし、ひとつはっきりさせておきたいのは、われわれがまだあきらめていないということだ。まだ3戦が残っているし、コンストラクターズ選手権を3位で終えるためにできることはすべてやるつもりでいるので、全力で取り組んでいく。シーズンもこの段階になると、何が起こってもおかしくない。例えば本日はまたしても長らく後方を走っていたチームが先頭を走り、他のチームはその逆だった」

キミ・ライコネン
「これ以上は無理だった。あらゆるところでクルマが滑って、まったくグリップがなかったんだ。ソフト側タイヤを履いた終盤には状況が好転したけれど、もう遅すぎたよ。中嶋(中嶋一貴/ウィリアムズ)にかなり近づくことができたし、何度かはリスクを冒してでも中嶋を抜こうとしたけれど、ここでは前を行くドライバーがミスをしない限りはオーバーテイクがものすごく難しいんだ。来週の鈴鹿でもこの状況が大きく変わるとは思っていない。鈴鹿は空力効率の点でクルマへの要求が高いサーキットだ。空力は僕たちの弱点だからね。それでも、全力を尽くしていくよ」

ジャンカルロ・フィジケラ
「肉体的にも精神的にもとても大変なレースだった。通常フェラーリが見せるようなペースではなかったし、それで何とかやっていくしかなかった。グリップが低過ぎて他のクルマについていくのも大変だった。終盤にソフト側タイヤを装着したところクルマの操作性が向上し、良いラップタイムを刻むことができた。スーティルの後ろにつかまってしまったので、トラフィックを抜け出そうと1回目のピットストップを先延ばしにしたけれど、セーフティカーが入ったことで、その変更がもたらしてくれるはずの結果にはならなかった。ここではKERS(運動エネルギー回生システム)がモンツァほどの威力を発揮しなかった。スタート時に(KERSを使って)1台パスできて、あとは主に自分のポジションを守ることに使ったよ。これから、真のサーキットと言える鈴鹿に向かう。今季の流れを見ていると、あるトラックで強かったクルマは次のレースで弱くなる場合もある。予想を立てるのは困難だね」

クリス・ダイヤー
「ライコネンとフィジケラにとって、非常に難しいレースだった。ここ数戦での出来事とは違い、今季のわれわれの強みであるスタートを生かすことができなかった。すでにグリッドの後方に追いやられていたので、特にここではオーバーテイクが事実上不可能なためわれわれの状況はすぐに複雑化してしまう。今日は何台かがリタイアを喫したりブレーキに問題を抱えたりしていたが、われわれはポイント圏内でのフィニッシュにすらたどり着けなかった。タイヤパフォーマンスの面では、レース終盤で使用したソフト側のコンパウンドは安定性の面で予想以上の働きをしてくれたが、最長となる第2スティントからソフト側コンパウンドを使用する決断を下すことはできなかった。後からいろいろ言うのは簡単だが、われわれは正しい決断をしたと確信している」

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