キミ・ライコネン:8番手、1分32秒980、7周、シャシーナンバー279
ジャンカルロ・フィジケラ:16番手、1分31秒754、11周、シャシーナンバー280
天候:気温27/28℃、路面温度42/39℃
スクーデリア・フェラーリ・マールボロはこの日に行われた日本GP予選で、4列目と8列目のグリッドを獲得。キミ・ライコネンは8番手、ジャンカルロ・フィジケラは16番手のタイムだった。セッション終盤に、何度となく中断があっての結果である。
ステファノ・ドメニカリ
「現実的に考えて、これがわれわれの実力だと認めなければならない。またしてもキミは、ありったけの力をマシンから引き出してくれた。来季に向けての戦略の一部だから仕方ないといえば仕方ないが、今のクルマはとても最速とは言えない。また、少しばかり後悔も残る。Q3で、あと百分の何秒かでも速ければ、さらに上の順位からスタートできたのに。ジャンカルロは残念なことをした。今日は前進の傾向を見せていただけに、あと少しのところでQ2に残れず、もったいなかったよ。明日のレースは長くつらいものになるだろう。キミのマシンにはたっぷり燃料が入っている。スタート時にはKERS(運動エネルギー回生システム)が威力を発揮するだろう。良い結果を残せるはずだ。ジャンカルロは、グリッド順からみると多少条件が厳しい。でも、レースは何が起きるかわからない」
ジャンカルロ・フィジケラ
「Q2に進めなくて、すごくガッカリしている。ようやく午前中のフリー走行でドライ用のマシンを試すことができたけど、いずれにしろ、パフォーマンスの水準を上げながら、F60に対して段々と自信を深めている。最後のアタックでミスを犯して時間をロスしたので、おそらくそれが原因で次の予選パートに進めなかったのだろう。明日の僕の目標は、ポイントを獲得することだ。とても難しいのは分かっている。8列目からのスタートだからね。でも良い戦略を立てられれば、何とか達成できると思う」
キミ・ライコネン
「今日、あれ以上の結果は期待できなかっただろうね。自分たちの実力は把握している。しょうがないよ。でも状態はシンガポールより、よっぽどマシだね。それでも、特に空力ダウンフォースが不足しているから、苦闘は続いている。特に第一セクターでそれを感じるよ。全体的にマシンはよく機能している。このような攻めがいのあるコースで運転するのは楽しいね。ちょっとしたミスが、自分に大きく跳ね返ってくるんだ。今日が良い例だよ。Q3で新品のソフト側タイヤが残っていなかったのは残念だ。でも予選での生き残りがかかっていたから、早めの投入もしょうがない。全体的に上々の予選だったよ。明日はがんばって良いレースにしたい。上位フィニッシュは難しいだろうが、何とか力を振り絞るよ。あとは、良いレース戦略が頼りだな」
クリス・ダイヤー
「とても接近した予選だった。キミのパフォーマンスは相変わらず、セッションのどこを取ってもすごいね。Q3であと百分の数秒あれば、もう少し前のポジションに行けたのだが。新品のソフト側タイヤ無しでQ3に進んだのは、われわれだけだ。Q1でリスクを冒すのは気が進まなかったからね。いずれにしろ、ここまでの流れには満足している。かなりの燃料を積んでいるし、明日のレースに向けて良い戦略を立てたと思っているからだ。ジャンカルロについては、少し残念だ。ほんの少しのところでQ2を逃してしまったね。彼は日に日に進化している。明日もまた、さらに一皮むけた走りで良いレースを戦ってくれるだろう」