ジャンカルロ・フィジケラ(シャシーナンバー280)
フリー走行1回目:4番手、1分40秒985、27周
フリー走行2回目:15番手、1分49秒553、5周
キミ・ライコネン(シャシーナンバー279)
フリー走行1回目:8番手、1分41秒557、27周
フリー走行2回目:11番手、1分48秒886、5周
天候
フリー走行1回目:気温22℃、路面温度23℃、開始時小雨、路面はぬれている状態
フリー走行2回目:気温22℃、路面温度23℃、雨
3年ぶりの鈴鹿の初日は、午前中のセッションは雨で始まり、午後は終始雨が降っていた。午前中、全ドライバーは相当な周回を重ねることができたが、午後はそうはいかなかった。
ステファノ・ドメニカリ
「そうするべき技術的な理由がなくても、われわれは終盤に少なくとも1度は走行をすることに決めたんだ。雨にもかかわらず、グランドスタンド席に残ってくれたファンみんなに敬意を表するためにね。われわれはウェット状態でしか走らなかった。このようなコンディションでは、クルマのハンドリングは満足のいくようにはならない。天気予報では予選とレースはドライで走れるようになっていたとしても、クルマを最高の状態にする時間はないだろう。そのために、結果を予想することが難しくなる。しかしわれわれとしては、F60の開発に関する、戦略的な決断の結果として、最後の数戦はクルマの性能が同じものになることを認識している。タイヤの挙動という未知の要素が残っているが、今シーズンを見る限り予想できないものではないだろう」
キミ・ライコネン
「今日のコンディションはとても難しかったね。明日は状況が変化して、ドライで走れるようになることを祈っていよう。午前中、路面は次第に変化していったからほかのチームと比べて僕たちがどの位置にいるのか理解することは難しかったよ。僕は主にクルマに集中して、ハンドリングを理解しようとしたんだ。ハンドリングはかなり良かったと思うよ。コンストラクターズ選手権で3位を守るためには、何でも試してみるつもりだ。マクラーレン勢はとても強いし、シンガポールでは素晴らしい結果を残しているから、難しいとは思うよ。それでもまだ僕たちの上には立っていないけどね。3年ぶりのコースはどんなものかって? 比較することはできないよ。クルマもタイヤも2006年とはあまりにも変わっているからね」
ジャンカルロ・フィジケラ
「今日はずっと雨だった。決勝は雨じゃないようだけど、余計に複雑になるよ。午前中のセッションの出来には満足している。ウェット状態でクルマの感触がいいことがすぐに分かったし、周回を重ねるたびに改善していくこともできた。トップと同じペースで走っていたんだ。僕たちはシンガポールと比べて良くなっていることを願っているけど、難しいことは分かっている」
クリス・ダイヤー
「午前中、ウェット状態でも何とかいい仕事をすることができた。最初はウェットタイヤ(多量用)を履いて、次はインターミディエイト(少量用)で走ったんだ。ドライバーは2人ともこのような状態で、クルマのハンドリングにはかなり満足していたよ。決勝がもし雨になるとしたら、作業に向けてのいい基盤ができたね。午後はセッションのほぼ全体で雨がひどくなって、路面状況はとても難しかった。ある程度までにならないと、コースに出て行く価値はなく、クルマがダメージを負うリスクを負いたくなかった。ジャンカルロはこのような状況で特に快適に感じたようだね。彼の能力の高さを証明している。今は週末の間に使用する数が限られている雨用タイヤを考慮しなくてはならない。決定的な場面でトラブルに見舞われることは避けないとね。終盤に使用済みタイヤを履いて数周走っただけだ。グリッドでスタート練習をすることもできた」