ルノーにとって、撤退したINGに代わるタイトルスポンサーを見つけることは、非常に困難なようだ。
オランダの金融機関であるINGは、クラッシュゲート事件で契約を解除する以前から、2009年いっぱいでF1から撤退すると発表していた。
クラッシュゲートを受けルノーを去ったフラビオ・ブリアトーレ(元マネジングディレクター)も、INGに代わる2010年以降のスポンサーを探していた。
しかし、マネジングディレクターを引き継いだジャン・フランソワ・コベは、シンガポールでこう語っている。
「自動車メーカーが今後、過去のようにメインスポンサーを獲得することはなくなるだろう」
そのためルノーは、チームへの財政的なかかわりを深めていく準備をしているとコベは明かした。
「そうだ。問題はない」
「10年前、F1(のスポンサーシップ)と言えばタバコ企業(による独占状態)だった。2、3年前には銀行になった。だが今後は、INGなどと同じ規模のタイトルスポンサーを見つけることは不可能だと思っている」とコベは語った。