マクラーレンは、キミ・ライコネン(フェラーリ)が2010年へマクラーレンに復帰する可能性を否定していない。
フェルナンド・アロンソ(ルノー)の来季フェラーリ移籍がほぼ確実となっているが、ライコネンの弁護士は数百万ユーロの契約解除へ向けた交渉の最終段階に入ったと見られている。契約解除が実現すればライコネンは来年、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)のチームメートになるとうわさされている。
マクラーレンのマーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)、メルセデスのノルベルト・ハウグ(モータースポーツ責任者)ともに、シンガポールではライコネンに関する明確なコメントを残さなかった。しかし、契約解除の可能性についてだとは言及していなかったものの、以下のコメントでウィットマーシュが何を語ろうとしていたのかは明白だ。
「マクラーレンがナンバー1ドライバーを指名したことはない。獲得できる中で最高のドライバーをわれわれのマシンに乗せたいと思っている」。
しかし、ハミルトンがアロンソのチームメートとなった2007年には、競争力の高い2人のドライバーに対等の条件を与えるというチームの方針が、緊張を招くことも多かった。
ハミルトン対アロンソの対戦となった2年前、両者ともが惜しくも世界チャンピオンを逃し、皮肉にもライコネンがタイトルを獲得する結果になっていたことも懸念材料となっている。
「ドライバーの管理は重要なことだし、われわれには管理する能力がある」ハウグはこう語った。
一方で、ウィリアムズが来年、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)をチームへ復帰させ、ルーキーであるニコ・ヒュンケンベルグのチームメートにするとのうわさもある。