バーニー・エクレストンは、新F1チームのうち3月の開幕戦バーレーンGPに出場しないところがあるかもしれないと、いくつか脱落の可能性があることを認めた。
2010年に参戦を予定しているのは、カンポス、ロータス、マノー、USF1の計4チーム。
新チーム参入の背景には、コスト削減の実現だけでなく、慣習となっていた4800万ドル(約43億4300万円)もの供託金の廃止がある。
にもかかわらず、1つないしそれ以上のチームが予定通りにF1デビューできないのではという話は根強い。新規チームが参戦決定のよりどころとしていたチーム予算上限制の廃止が、その大きな原因だ。
さらには、F1参入を真剣に考慮しているものによるチーム買収を待ち、静観している新規チームもあるという。カンポスが14番目のチームとして現BMWザウバーの来季エントリーを認めない理由は、そんなところにあるのかもしれない。
エクレストンは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌のインタビューに応じ、次のように話している。「当初、F1に打って出ようと彼らは皆、まじめに計画していたと思う」
新チーム誘致のために廃止した4800万ドルの供託金制度だが、エクレストンによると、単にエントリーの転売が目的でF1に参入し、のちのち利益を得るチームが出ないように設けたシステムだそうだ。
「われわれの寛大な心がアダとならないよう願っているよ」と加えるエクレストンだった。