心理戦ではなくドライビングで勝負するベッテル

2009年10月15日(木)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は14日(水)、2009年のタイトル争いを心理戦へ持ち込むつもりはないと語った。

「そんなことは考えてないよ」ベッテルは『Abendzeitung(アーベントツァイトゥング)』紙に掲載されたインタビューでこのように語っている。

今週末に残り2戦となるブラジルGPを迎えるが、ベッテルが最終戦アブダビGPまでタイトル獲得の望みをつなげる可能性は低い。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)はすでに、選手権トップにいるジェンソン・バトン(ブラウンGP)の状況を、決定的なペナルティー・キックを得たサッカー選手にたとえていた。

そしてホーナーは最近、このようにも語っている。

「彼(バトン)は、すべてを失う可能性がある。そのことを考えずにはいられないだろう」

しかしベッテルは、ドライビングにのみ集中すると語った。

「そういったこと(心理戦)に、集中力を乱されないようにしている。ほかの人のことは僕に関係ない」

しかし、ガールフレンドである道端ジェシカさんとハワイで休暇を楽しんでいたバトンには、サンパウロで大きなプレッシャーがかかるのも事実だ。

ベッテルは、前戦の日本GPを圧倒的な強さで優勝したドライバーとしてインテルラゴスに入り、ベッテルの乗るRB5にはいつか新パーツも投入される。一方のブラウンGPは、2週間前の鈴鹿で投入したものが、今シーズン最後の新パーツだった。

さらにホーナーによると、ベッテルのクルマはアブダビGPに向けても改良されるようだ。鈴鹿では、タイトル争いから脱落したベッテルのチームメート、マーク・ウェバーがインテルラゴス用のフロントウイングをレース中にテストしていたとのこと。

「われわれは全力での作業を続けており、これからの2戦に向けても新パーツを投入する」とホーナーは語った。

ベッテルも次のように語っている。

「僕には失うものなんてないから、全力で攻めることができる。ジェンソンが少し調子を落としていることは、僕たちにとってのチャンスになるだろうね」

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