2009年F1第16戦ブラジルGPが10月17日(土)、インテルラゴス・サーキット(1周/4.309km、18日決勝71周/305.909km)で2日目を迎え、現地時間11時(日本時間23時)から60分間、プラクティス3回目が行われた。
前日に行われたフリー走行では、フェルナンド・アロンソ(ルノー)がトップに。しかしセッション後、アロンソは燃料を少なくして走行したことを認めていた。タイトルを争っているブラウンGPの2人もトップ5に入り、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は7番手で初日を終えている。
セッション開始予定時間の天候は雨、気温17℃、路面温度16℃。激しい雨のために医療用のヘリコプターが飛べないため、セッションの開始が遅れることとなった。結局、セッションは残り18分の段階でスタート。しかしセッション終了直前にクラッシュがあり、赤旗中断となってしまった。セッションは再開されることなく終了し、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)がトップとなった。ロズベルグのタイムは1分23秒182。
2位から5位までの結果は次の通り。
2位中嶋一貴(ウィリアムズ)1分23秒832、3位ジェンソン・バトン(ブラウンGP)1分24秒122、4位フェルナンド・アロンソ(ルノー)1分24秒125、5位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)1分24秒149。
トップ5位以外の日本勢は、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)が8位、小林可夢偉(トヨタ)が20位だった。
【セッションレポート】
インテルラゴスでは激しい雨が降っており、医療用のヘリコプターが飛べないため、セッション開始が遅れることとなった。
最も雨が激しかったときには、コース上が文字通り川のようになっている場所もあるほどだった。コックピットにとどまっているドライバーもいれば、スタッフと談笑するドライバーもおり、各ドライバーとも思い思いの方法で時間をつぶしている。
雷雨が続く中、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)がテレビカメラを自ら担ぐなど、非常にリラックスした状態になっている。
セッション開始予定時間から30分ほどが経過したあたりから、雨が弱くなり、準備を始めるドライバーもでてきた。その後、セッションは残り18分の段階からスタートすることが発表された。
セッションが始まり、ジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ)が先頭でコースへ入ると、スタンドの観客は大歓声をあげていた。フィジケラに続いて各ドライバーが続々とコースへ入り、通常なら行う確認作業も行わずに走行を始めるドライバーもいる。
ほぼ全ドライバーが走行する中、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)がトップ、中嶋一貴(ウィリアムズ)が2番手につけ、ウィリアムズの1-2となっている。路面がかなりぬれているため、縁石や白線をふんだ際にスピンするドライバーが多い。
残り約5分、ロメ・グロジャン(ルノー)が5コーナーでスピンしコースアウト。宙を舞いながら激しくクラッシュしたため、セッションは赤旗となった。グロジャンに大きなケガはないようで、自力でクルマから降りている。
その後、セッションは再開されることなく終了となり、ロズベルグがトップ、中嶋が2番手とウィリアムズの1-2となった。
ブラジルGP公式予選は、このあと現地時間14時(日本時間26時/18日午前2時)から行われる。