2009年シーズンで最も成功したスポンサーはヴァージンであったようだ。ヴァージンはブラウンGPのスポンサーとなったが、そのコストを大きく上回るブランド露出に成功している。
ヴァージンを率いるリチャード・ブランソン卿は、3月に行われた開幕戦オーストラリアGPでブラウンGPが優勝する前に契約を結んでいた。その後も活躍を見せたブラウンGPは、2009年シーズンのドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権を勝ち取った。
この契約は、1レースあたり約40万ドル(約3,600万円)、もしくは年間700万ドル(約6億3,500万円)以下だと言われている。しかし、シーズン中どこかの段階で、40万ドルという金額を若干引き上げる交渉があった可能性もある。
シーズン序盤には、より広範囲にわたる契約になるともうわさされていたが、ブラウンGPの活躍によりスポンサー料は跳ね上がってしまった。これによりヴァージンは2010年、新規チームであるマノーと手を組むとみられている。
しかし、メディア分析を専門的に行っているマルゴー・マトリクスによると、ブラウンGPが国際映像にとらえられていたのは約9時間、これによってヴァージンは6,000万ドル(約544億円)に相当するブランド露出に成功したようだ。