2009年F1第17戦アブダビGPが10月31日(土)、ヤス・マリーナ・サーキット(1周/5.554km、11月1日決勝55周/305.470km)で2日目を迎え、現地時間17時(日本時間22時)から、Q1、Q2、Q3の3つのセッションでなる公式予選が行われた。
現地時間14時から行われたフリー走行ではジェンソン・バトン(ブラウンGP)がトップになっていた。チームメートのルーベンス・バリチェロも3番手に入っている。また、今週末はマクラーレンが好調で、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)は2番手でフリー走行を終えていた。
セッション開始時の天候は晴れ、気温30℃、路面温度33℃。Q1では今回がルノーで戦う最後のレースとなるフェルナンド・アロンソ(ルノー)が脱落してしまった。2人の日本人ドライバーはQ2に進出したものの、Q3に進むことはできなかった。また、フェラーリで最後のレースになるキミ・ライコネンもQ2で予選を終えた。Q3終了に向けてタイム更新が続く中、トップに立ったのはハミルトン。ハミルトンが今シーズン4回目のポールポジションを獲得した。
2位から10位までの結果は次の通り。
2位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、3位マーク・ウェバー(レッドブル)、4位ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)、5位ジェンソン・バトン(ブラウンGP)、6位ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、7位ロバート・クビサ(BMWザウバー)、8位ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、9位ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、10位セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)。
トップ10位以外の日本勢は、小林可夢偉(トヨタ)が12位、中嶋一貴(ウィリアムズ)が14位だった。
【セッションレポート】
予選Q1は20分間で戦われ、16位から20位のドライバーがここで予選を終える。セッションが始まると、最後のフリー走行を走れなかったハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)が先頭でコースへ出てきた。全ドライバーが1回目のタイム計測を終えた段階では、ハミルトンがトップに立っている。
残り約5分の段階でハミルトンが1分39秒台のタイムを記録。他のドライバーに対して大きな差をつけた。セッション終盤、各ドライバーが次々にタイムを更新し、目まぐるしく順位が入れ替わった。フェルナンド・アロンソ(ルノー)がここで脱落、日本人ドライバーの2人はそろってQ2進出を果たした。
Q1で予選を終えた16位から20位は以下の通り。
フェルナンド・アロンソ(ルノー)、ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ロメ・グロジャン(ルノー)、ジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ)。
予選Q1のトップ5は、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ジェンソン・バトン(ブラウンGP)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、ロバート・クビサ(BMWザウバー)、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)。
予選Q2は15分間の戦いとなり、11位から15位のドライバーがここで予選を終える。今回はタイヤが温まるのに数周を走る必要があるためか、各車ともしばらくガレージにとどまってから走行を開始。残り約5分となったところでヘイキ・コバライネン(マクラーレン)がコース脇にクルマを止めた。
セッション終盤に向けてタイムが向上してくると、次々に順位が入れ替わった。ベッテルも1分39秒台のタイムを記録している。今週末は苦しい戦いになっているフェラーリのキミ・ライコネンはここで脱落。また、2人の日本人ドライバーもここで脱落してしまった。
Q2で予選を終えた11位から15位は以下の通り。
キミ・ライコネン(フェラーリ)、小林可夢偉(トヨタ)、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)、中嶋一貴(ウィリアムズ)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)。
予選Q2のトップ5は、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ジェンソン・バトン(ブラウンGP)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)。
予選Q3は10分間で戦われ、ここでポールポジションが決定する。セッションが始まると、ブエミが最初にタイム計測を開始。その後も各ドライバーが次々に走行を始めた。全ドライバーがタイムを計測した段階ではヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)がトップ。しかしその後、バリチェロがトップタイムを更新した。
セッション終盤、まずはハミルトンがトップに立った。その後もトップタイムが更新されたが、最後の最後にハミルトンがタイムを更新。トップの座を奪い返し、今シーズン最後のポールポジションはハミルトンが獲得した。
アブダビGP決勝は明日11月1日(日)、現地時間17時(日本時間22時)から行われる。