F1界で公然の秘密となっていたヴァージン・レーシングの発足が、15日(火)にロンドンで正式発表された。
ヴァージン・レーシングはすでに、ティモ・グロック(トヨタ)と2010年の契約を結んでいるが、この発表の場でルーカス・ディ・グラッシがグロックのチームメートになることも明かされた。
ヴァージン・グループを率いるリチャード・ブランソンら関係者は、「VR」というチームの新しいロゴが入った、黒い革のジャケットを着て登場し、アルバロ・パレンテがリザーブドライバーに、ルイス・ラジアがテストドライバーになることも発表した。
ヴァージン・レーシングは、わずか4,000万ポンド(約58億円)の予算で運営され、ヴァージン・ギャラクティックのアレックス・タイがチーム代表に、マノー責任者のジョン・ブースがスポーティング・ディレクターになるという。
VR-01と呼ばれることになるクルマは、2月に初テストが予定されている。このクルマは、シムテック、ベネトン(現ルノー)、インディカー、ル・マンなどでデザイナーとして活躍したニック・ワースが、風洞を使わずに設計したものだ。
さらにヴァージンは、このクルマがすでにFIA(国際自動車連盟)のほとんどのクラッシュテストに合格していることも明かした。