ヴァージン・グループを率いるリチャード・ブランソンが、自身と同じくF1で戦うことになるライバル航空会社のトップに対し、ある賭けを提案している。
来年からF1に参戦するロータスのチーム代表、トニー・フェルナンデスはエアアジアのCEOでもあり、ヴァージン・アトランティック航空の会長であるブランソンとはF1だけではなく、航空業界でもライバルだ。
かつてはブランソンの音楽事業で働いていたこともあるフェルナンデスだが、ロータスの来年の目標はヴァージン・レーシングに勝つことだとして、次のように語っていた。
「何よりも、ブランソンの前に出る必要がある。そうでなければ、引退して自殺するよ」
これに対しブランソンは、考えようによっては、自殺より大きな苦痛を味わうであろう賭けを提案した。
「お互いに音楽業界にいたことがあるから、葬式の選曲には困らないな」とジョークを交えながら、ブランソンはこう語ったと『Reuters(ロイター)』通信が伝えている。
「だが、トニーのことは大好きだから、彼が自殺しないことを願うよ。そしてもちろん、われわれも彼には勝ちたい」
「だから、違うアイデアを提案する。彼は航空会社を持っており、われわれにも航空会社がある。もしわれわれが彼に勝ったら、彼にヴァージンのスチュワーデスとして働いてもらおうじゃないか」
「完ぺきなスチュワーデスの服装にする。彼も同じ提案をしてくるかもしれないな」
「向こうのスチュワーデスの衣装が、どれくらい魅力的なのかチェックしておくよ。彼に勝つ自信があるから、この賭けを提案している」