アブダビでは30日(金)に長いドライバーズ・ブリーフィングが行われたが、出席した全員が価値あるものだとは思っていなかったようだ。
「意味のないことをたくさん話したよ」セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌へ笑いながらこう語った。
このブリーフィングの中心となったのは、ブラジルGPでエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)とクラッシュしたヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)。トゥルーリはノートパソコン、写真、そしてスケッチを持ち込んでいた。しかし、スーティルとトゥルーリの対立は終わらなかった。
ブリーフィング後、スーティルはトゥルーリの批判にうんざりしたと語っている。
「彼は何週間も絵や写真を持ち歩いてみんなにあれこれ話すんだろうね。なんなら僕がミッキーマウスやドナルドダックやグーフィーの絵でも描いてあげようか」
「もうこの話は終わり。これ以上聞きたくない」とスーティルは加えた。
しかし、ドライビングのルールについての話し合いが長時間にわたって続いた。
その中でルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)はFIA(国際自動車連盟)のレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングに、ブラジルでキミ・ライコネン(フェラーリ)のフロントウイングを脱落させていたマーク・ウェバー(レッドブル)が、なぜペナルティーを受けなかったのか質問した。
「僕は気にしない。逆の立場だったら、キミも僕に対して同じことをしていただろうから、避けられなかったことだよ」とウェバーは語っている。
また、ジェンソン・バトン(ブラウンGP)は小林可夢偉(トヨタ)がブレーキングゾーンで走行ラインを変えていたと指摘。ベッテルはブラジルで中嶋一貴(ウィリアムズ)にブロックされたと訴えた。だがロバート・クビサ(BMWザウバー)は、そのベッテルがモンツァでブロックしていたと話していたようだ。