ルイス・ハミルトン
「昨年に初開催を迎えたシンガポールGPはどのように新しいF1レースを主催するべきか、という見本のようだった。素晴らしい施設に洗練された組織、独特でおもしろいコースは楽しいだけじゃなくて厳しい部分もあるけれど、本当に限界までプッシュしてクルマからすべてを引き出すには多少のリスクも冒さなくてはならないんだ。去年のシンガポールでのレースで僕は被害を受けないようにする、ひたすらそれだけに努めていた。僕は世界チャンピオンになることだけを考えてドライブしていたから、あまりリスクを冒そうとはしなかったんだ。表彰台でフィニッシュできてうれしかったよ。今年は大きく状況が異なっている。自分がタイトル争いから脱落していることを僕はわかっているし、残りの4戦は攻撃的にいきたいんだ。可能な限りたくさん勝てるようにプッシュしていくよ」
ヘイキ・コバライネン
「今年のクルマの良いところを間違いなく見つけたように思える。僕はニュルブルクリンク以降のすべてのレースでポイント圏内でフィニッシュしている。さらにシンガポールでのレースにはシステムをいくつかアップデートする予定でいるんだ。もちろん、夜のレースだという事実はこのイベントを独特なものにしているけれど、自分が暗闇でレースをしていることを忘れてしまいそうになるくらいに素晴らしい照明設備なんだよ! シンガポールのサーキットは僕たちのパッケージに合うタイプなんだ。低速コーナーがたくさんあるし、KERS(運動エネルギー回生システム)を使えることも力になる。全面的に、シンガポールがF1カレンダー上で最高のサーキットとなっていることにシンガポールの街も一役買っているよ」
マーティン・ウィットマーシュ(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチーム代表)
「ここ最近のグランプリでのわれわれのペースは、MP4-24が開発によってかなり力のあるオールラウンドなクルマになったことを示しているし、シンガポールGPに向けて自信を持っている。このレースには今季最後の大きなアップデートパッケージを持ち込む予定でいる。その後は完全に来年のクルマの開発に集中していく。昨年のイベントは大きな成功を収め、洞察力と献身と慎重さがあればF1でどんなことが可能かを証明してくれた。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスは残された4つの遠征レースを楽しみにしている。刺激的で波乱に満ちた先の読めないタイトル争いがクライマックスを迎えるし、われわれ自身が着実に成功への道を進んでいるからね。シンガポールはF1にとって素晴らしい宣伝になる。われわれがやっているのは、なんて素晴らしいスポーツなのだろう、とありありと思い出させてくれるんだ。いい接戦を期待しよう」
ノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)
「F1はチャレンジングな数週間に突入していく。ヨーロッパラウンドが終了し、6週間でシンガポール、鈴鹿、サンパウロ、アブダビの4か所でレースが行われる。昨年の初開催時に引き続き、シンガポールはナイトレースとなる。この市街地サーキットには合計23個のコーナーがあり、そのうち6つが時速100km以下のコーナーだ。われわれの目標はここ5戦で見せている良い流れを断ち切らずに続けていくことだ」