ウィリアムズのサム・マイケル(テクニカルディレクター)は22日(火)、同チームには来季にKERS(運動エネルギー回生システム)を使用する意志があると語った。
2010年のテクニカル・レギュレーションでは、KERSの使用が認められているものの、自動車メーカーが主導するFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)は、KERSを使用しないことで合意している。
F1の分裂騒動があった際、ウィリアムズはFOTAから脱退したものの、現在は再びFOTAに加わっている状態だ。
しかし、ウィリアムズが発表したリリースの中でマイケルは、次のように語っている。
「われわれは、KERSの使用を全面的に支持している。これまでも支持してきた」
「来年のレギュレーションでは使用が認められているので、FW32に搭載することを視野に入れながら、開発を進めていく」
マイケルはさらに、2010年にウィリアムズが使用するエンジンに関した計画を「早く」発表したいとも語っていた。また、トヨタとの関係が強いとされ、シートを維持することが難しいともうわさされている中嶋一貴(ウィリアムズ)についても、次のようなコメントを残した。
「今年は彼にとって、不満がつのる1年になっている。彼は2008年よりもいい働きをしているが、いまだにポイントを獲得していないんだ」
「彼は何ポイントか獲得してもおかしくなかった。もし彼がニコ(ロズベルグ)の半分でもポイントを獲得していれば、われわれはコンストラクターズ選手権でもっと上の順位にいただろう」
「しかし、今年のF1は非常に接近した戦いになっており、予選でニコと一貴の間にある0.3秒という差が、昨年よりも一貴を後ろのグリッドへ追いやってしまっている」