ロバート・クビサ(BMWザウバー)は24日(木)、グリッド上の誰よりもクラッシュゲート事件の成り行きに注目していたことを認めた。
BMWがF1からの撤退を発表して以来、クビサはルノーとの契約がうわさされていたが、ルノーによる2008年シンガポールGPでのスキャンダルが発覚した。
「もちろん、この2年間に起きたこと(スキャンダル)に比べたら、今回FIA(国際自動車連盟)がどういった裁定を下すのか、いつも以上に興味を持っていたと言えるかもね」とクビサは認めている。
ルノーからはフラビオ・ブリアトーレ(元マネジングディレクター)とパット・シモンズ(元エンジニアリング部門エグゼクティブディレクター)が離脱し、チームの運営面とエンジニアリング面での責任者を失うという打撃を受けた。しかし、少なくともルノーがF1に残留したことに、クビサは満足しているようだ。
「ルノーは、僕にとって将来の選択肢の1つなんだ。彼らがF1に残ることは、間違いなくいいことだよ」
「当然、首脳陣2人が抜けることで、少し状況が変わると思う。でも、どうなるかはまだ分からない」クビサはこのように語っている。
クビサにとってもう1つの選択肢は、BMWザウバーの後継チームに来年もとどまることだ。実際にクビサは、チームと来年の契約を結んでいると見られている。
BMWザウバーはクァドバクへ売却されたが、チームが来年のグリッドにつくには、来季の参戦が認められたチームが撤退するか、26台のグリッドを28台に拡大するルール変更が必要になる。
チーム売却が決定したことで、チームに残留することが現実的な選択肢になったか質問されると、クビサは次のように答えた。
「イエスでもあり、ノーでもあるね」
「彼らが解決法を見つけて、新しいオーナー、新しい出資者を見つけたのはいいことだと思う。でも、今のところは何の計画もないんだ。だから、少し難しいと思うよ」