シンガポールGPではルイス・ハミルトン(マクラーレン)がポールポジションを獲得しているが、予選上位の中では、ハミルトンが最も多くの燃料を搭載していた。
セバスチャン・ベッテル(レッドブル)はQ3でポールポジションを獲得できそうなタイムで周回していたが、ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)のクラッシュにより赤旗が出された。
ベッテルは「新品タイヤでの最初の周回だった」とセッション中断を嘆いている。
またレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、最終的には予選4番手を獲得したマーク・ウェバーも良いタイムを出していた周回だったが、バリチェロのクラッシュによって予選が重要な局面で終わってしまったという。
「両ドライバーともとてもいい周回で、今日はフロントローを独占できると思っていたのに」とホーナーは語る。
イタリアのテレビ局に対してホーナーは、ベッテルのハミルトンとのタイム差が0.2秒程度とみていると語った。
また、ベッテルはハミルトンよりも多い燃料を搭載して予選を戦ったと見られていた。しかし、発表された車両重量によると、ベッテルはハミルトンよりも3周早く1回目のピットストップを行う予定であることが判明している。
またフラストレーションがたまるもう1つの原因は、赤旗によってベッテルは1周分の燃料を無駄にしたが、ポールシッターのハミルトンはそれがなかったということだ。
メルセデスのノルベルト・ハウグ(競技責任者)は「もしかしたら、タイム差の少ない結果になっていたかもしれないが、ルイスももっと速かったはずだ」と語る。