日本GPを週末に迫った今週、パナソニック・トヨタ・レーシングのティモ・グロックが、TopNewsの独占インタビューに応じた。先日シンガポールで表彰台を獲得したグロックがシーズンを振返った。5年ぶりに走る鈴鹿でのレースに向けて、意気込みを語った。
Q:今シーズンの序盤について。チームは常に表彰台を獲得していました。順調な滑り出しだったと思います。マシンの感触はこれまでのシーズン開幕と比べて良かったですか。
ティモ・グロック(以下グロック):すごく良かったよ。冬季テストからすごく良くて、クルマの感触がよかった。最初の3~4戦では強いパッケージがあったから他のチームに対して有利だった。だけど、もちろん今は他のチームが追いついてきて混戦になっているので状況は厳しくなった。でも序盤は本当に素晴らしかったね。すごく強かった。
Q:他のチームの開発の進みがチームよりも早いかったということでしょうか?
グロック:例えばマクラーレンなんかは序盤に大きな問題を抱えていた。でも、解決策を見つけたりクルマを良くすることは簡単なんだ。 それに対して僕たちはすでにかなり上の段階にいたから、少しずつ進歩していった。だから今のように他のチームが追いついてくると難しくなってくるね。シンガポールで2位表彰台になったけれど、その前のイタリアでは苦戦を強いられた。だから、今はレースごとに状況が変わっているんだ。チーム間の差が少ないからね。
Q:夕刻レースと突然の雨で厳しいレースになったマレーシアGPで今季初の表彰台に立ちました。そのときの心境を教えてください。
グロック:良い気分だったよ。マレーシアGPはベストレースのひとつだった。天気が安定しなかったし、多くのチームがタイヤ選択を誤った。そんな中で僕たちは正しいタイミングでインターミディエイトタイヤ(少量用)に履き換えるという正しい選択をして、最終的には(順位を)守って表彰台に上った。(日没のため)早くに終わってしまったのは残念だったけれど、良いレースだったよ。とても楽しかった。
Q:スペインでヨーロッパラウンドが開幕すると、予選で厳しくなってきました。レースでは中団からのスタートが多くなりました。課題は何だと思いますか。
グロック:予選がとても厳しいんだ。ヨーロッパラウンドに入ると他のチームが追いついてきたからね。Q3に進出できるかどうかが0.1秒、0.2秒の問題になった。後方から(のスタート)では力強いレースをすることはちょっと難しかった。例えばブダペスト(ハンガリーGP)では13番グリッドから6位になり、バレンシア(ヨーロッパGP)では1コーナーでクラッシュという不運に見舞われた。僕たちが強いはずのレースもいくつかあったけれど、運に恵まれなかったんだ。
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