セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、先週末のシンガポールGPでピットレーンのスピード違反を犯していないと考えているようだ。
シンガポールGPでベッテルは、ピットレーンでの制限速度を時速1.4km超過したとしてドライブスルーのペナルティーを科され、タイトル獲得のチャンスがさらに小さいものとなった。
チーム関係者はレース後、スチュワードやレースディレクターのチャーリー・ホワイティングに対してテレメトリーのデータを示し、スピード違反を犯していないと非公式に抗議していた。
ベッテルは1日(木)、ドイツの『SID』通信に対して、スピード違反はFIA(国際自動車連盟)の「計測ミス」によるだと信じていると語った。
「今後はこんなことが誰にも起きないことを願っているよ。速度制限は、ドライブしていくトラックから独立しているべきだ」
ここでベッテルが語っているのは、速度制限の計測方法だ。ピットレーンでのスピードは、レーザーやレーダーで計測されているのではなく、いくつかに区切られた区間の通過時間で計測されている。
「僕たちが制限速度を超えていないことを示す、クルマのデータがある」とベッテルが語るとおり、ルノーエンジンを搭載したレッドブルは、ピットレーンでの速度が電子的に時速99.5kmに制限される。
「ピットレーンでの走行ラインは、ドライバーによって違うんだ。(シンガポールの)ピットの入り口には越えられるラインがあるんだよ。少しだけ越えるドライバーもいれば、僕みたいに少し多めに越えるドライバーもいる。でも完全に合法なことだよ」ベッテルはこのように説明した。
ピットレーンでのカーブをカットした結果、計測されている区間での通過時間が短くなりすぎてしまったとベッテルは考えているようだ。