TVでも楽しめる!F1日本GPの見方。

2009年10月02日(金)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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F1をテレビで楽しむ方法

いよいよ日本GPが始まる。
F1は体で感じながら観る、芸術性の高いスポーツゆえに海外やアーティスト、セレブからの人気も高い。

当然、F1を語るには現地で観るのが一番いい。しかし、時間の都合がつかなかったりする人や、最近TVでF1を見始めたばかりでもう少しF1が楽しいと思えるようになってから日本GPを観に行きたい、という人も多いはず。

そこで、F1日本GPをテレビで楽しむ5つのポイントを伝授しよう。

その1,スポーツはやはりノーカット生放送で楽しむ。
地上波で放送されているいつものF1は、録画で放送されていることがほとんど。「F1っていつも深夜にやってるから、眠くて観てられない」という声はよく聞く。しかし、年間18戦開催されているF1グランプリのほとんどは、実は日本時間21時にスタートしているのだ。

「え?! 知らなかった!」という人も多いはず。「早い時間なら観たいんだけど・・・」という方は、CS放送のスカパー! をチェックしてみてほしい。
金曜日から日曜日まで、全セッション生放送している。しかもスポーツを観るにはうれしいノーカット放送(編集なし)だ。“いいところ”でCMが入ることもない。現地の雰囲気を知りたい人はまずスカパー!でF1生放送を観て、お気に入りの街やサーキットを見つけたら、次は現地へ行ってF1を体感してみることをおすすめする。

今年のF1日本GPでは、ドライバーとチームの両タイトルが決定する可能性もある。フリー走行以外の予選・決勝のみ地上波でも生放送されるので決定的瞬間をお見逃しなく。

地上波放送予定
予選 10/3(土)13:50~15:20
決勝 10/4(日)13:40~15:40

CS放送予定
フリー走行1 10/2(金)  9:55~11:40
フリー走行2 10/2(金) 13:55~15:40

フリー走行3 10/3(土) 10:55~12:10
予選     10/3(土) 13:50~16:00
決勝     10/4(日) 13:50~16:50

その2,タイヤの違いをチェック
F1のタイヤには、ハードとソフトの2種類があるのをご存じだろうか?レース中、1回以上のタイヤ交換が義務づけられているが、この2種類のタイヤを履かなければならない。

タイヤ交換によって、ソフトタイヤで速かったドライバーが、ハードタイヤでは遅くなるという事が起こりやすくなるため、レース中に追い抜きが多くなる。追い抜きはF1の最も魅力的なシーンだ。

ではTVを観ながらどうやってあの黒いタイヤの違いを見極めればいいのだろうか?答えは『緑のライン』。ソフトタイヤのサイド側に『緑のライン』が引かれているのだ。なぜ緑なのか? それは、ブリヂストンとFIAが共同で行っている環境啓発活動「MAKE CARS GREEN(エコドライブで地球にやさしく)」キャンペーンの普及活動でもある。

ハイビジョンテレビならはっきり見えるこのタイヤのグリーンライン。お気に入りのドライバーが今どちらのタイヤを履いているのか、よくタイヤをチェックしてみて欲しい。グリーンラインが引かれているソフトタイヤなら追い抜きのチャンスかもしれない。

その3,テレビとPCで観る
テレビを観ながら、そういえば「今どのドライバーが何ポイントなんだっけ?」と思ったことはないだろうか?

そんな時は、PC、携帯、iPhoneなどでポイントランキングをチェックしながら観ると、その肉薄したポイントをあらためて実感し、応援にも力が入るはずだ。TopNews携帯サイトでは、テレビ観戦のお供や外出先でもF1の今を楽しめるよう、全セッション実況生中継をやっているので、活用しながら観てみるのも面白い。

その4,F1ドライバーの精神力
ヘルメットからは見えないF1ドライバーの表情。しかし、ドライビングしているクルマからはその表情がよく見える。慎重に走っている時、そして素人が観てもわかるくらいアグレッシブなキレのある走りをしている時。特に予選の時はドライバーの勢いが見られるはずだ。

ドライバーとして一番致命的なのが、余計なことを考えて走っている時。「ここでポイントを獲らなければ不利になる・・・」とか「もしここでいい結果を残せなければ解雇されるかも・・・」「こんなチームじゃ速く走れない」「ファンが期待して観ている」「ここでクラッシュしたらもう替えの部品がない」などなど F1ドライバーでも普通の人と同じように不安が心をよぎる。しかし、0.001秒を争うF1ドライバーが、そんなことを一瞬でも考えていたら、すぐ走りにキレがなくなるし、タイムも遅くなる。F1ドライバーの仕事はどんな時もひとりでも多く抜いて、少しでも前でゴールすること。

お好みのドライバーがしっかりと仕事しているか、監督気分でチェックしてみてはどうだろうか?

その5,戦略
F1は実に知的なスポーツだ。ただ同じところをくるくる周回しているだけではなく、緻密(ちみつ)な戦略を練っている。

【チーム戦略】
1つのF1チームには2人のF1ドライバーがいる。チームはコンストラクターズ選手権を争っており、ドライバーはドライバーズ選手権も争っている。
ドライバーは、チームメイト同士でも当然、自分が勝ちたい。しかし、チームはどちらかが勝って、どちらかが2位になるのが理想なので、他チームの戦略を考慮し、チームとして有利になるような戦略を取る。このチーム戦略には、いつでも自分が勝ちたいと思っているF1ドライバーからの不満は大きい。現在ランキングトップの2台はともにブラウンGPという同じチーム。このチームでは平等に扱うことを公言している。

【ピット戦略】
わかりやすい戦略が、ピットストップ戦略。ピットストップを1回にするか、2回にするか。それを決めるにはさまざまな要素を考慮しなければならない。
いずれも戦略で重要なのは、自分のチームの強みと弱みを知り、強みを最大限生かす戦略を取ることだ。

決勝前日に行われる予選終了後、各チームのガソリン搭載量を含んだ重量が発表される。ここでライバルのガソリン消費が計算できるので、1回目のピットストップが何周目なのかがわかる。そこでピットストップ1回目に多くガソリンを積んでそのままゴールまで走りきるか、または2回のピットストップにしてスプリントレースを繰り返すかを決める。

【タイヤ戦略】
先に述べたように、タイヤにはソフトとハードの2種類がある。そのタイヤを使い分けなければならない。先にソフトタイヤで走って逃げ切るか、それともソフトタイヤは後半にとっておいて追い込むか。タイヤは一気にタイムを伸ばすことができる最も重要なパーツ。F1カーの素質によって戦略を変えることもあるから、よくチェックしてみよう。

【KERS戦略】
今シーズン、KERS(カーズ/運動エネルギー回生システム)というドライバーがボタンを押している間は速くなるというゲームに出てきていた装置が搭載されているチームと、そうでないチームがある。当然、KERSを搭載しているチームはストレートでは速くなるので有利だが、その装置分の重量約30KGが大きな負担になる。

いくつかのチームは、コースによってKERS戦略を搭載したり、しなかったりと選択している。ボタンで一気にスピードを伸ばすか、F1カーのバランスを重要視するか。KERSは各コースで実績のない開発中のパーツだけに、過去の比較データがない。首脳陣は悩みどころだろう。

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