多くのドライバーがグリッド降格ペナルティーを受けたため、日本GPのスターティンググリッドは大混乱となっている。
2009年のチャンピオン最有力候補となっているジェンソン・バトン(ブラウンGP)とルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)がペナルティーを受ける中、タイトルを争っているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)はポールポジションから鈴鹿での日本GPをスタートする。
バトンとバリチェロは、それぞれ7番手と5番手で予選を終えているが、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)が事故を起こした際に振られていたイエローフラッグを無視したとして、スチュワードからグリッド降格を言い渡された。
「われわれは、スチュワードの裁定を認め、そして受け入れる。明日のレースでは全力を尽くす」ブラウンGPのロス・ブラウン(チーム代表)はこのように語った。
また、ひどく損傷したクルマでピットへ戻ろうとし、他のドライバーを妨害したとして、ブエミにも5グリッド降格のペナルティー、そして戒告処分が科された。
見事に4番手で予選を終えていたエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)もグリッド降格処分。さらには、”危険な場所”を通過後に減速したことをスチュワードも認めているものの、フェルナンド・アロンソ(ルノー)もグリッド降格になった。
予選中にデグナーでクラッシュしたヘイキ・コバライネン(マクラーレン)、そしてビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)は、予定外のギアボックス交換をしたために、こちらも5グリッド降格となっている。
FIA(国際自動車連盟)は、ペナルティーを適用する順番によってグリッド順が変更になる可能性があり、最終的なグリット順を4日の午前中に発表するとした。
また、レース優勝の最有力は、ベッテルになりそうだ。ベッテルは、周りにいるヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)やルイス・ハミルトン(マクラーレン)よりも、やや多い燃料を搭載してレースをスタートすることになる。
「勝ちたいんだ。明日のレースに向けて、最高のポジションにいると思う」ベッテルはこのように語っている。