大混乱となっていた日本GPのグリッド順が確定した。これによって最も得をしたのはルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)だ。
予選中にイエローフラッグを無視したとして、バリチェロは5グリッド降格ペナルティーを科された。しかしバリチェロは6番手スタートとなったため、実質には1つしかグリッドが降格してない。
だが、バリチェロの2番手後方で予選を通過し、同じく5グリッド降格処分を受けたジェンソン・バトン(ブラウンGP)は、10番手スタートとなっている。
複数のペナルティーが複雑な手順で適用された結果、選手権をリードしているバトンの2グリッド前にいたはずのバリチェロは、バトンの4グリッド前方からスタートすることになった。
同時にすべてのペナルティーが適用されるのではなく、違反が起きた順番に適用されたため、このような混乱が生まれていた。
しかし、FIA(国際自動車連盟)の関係者が3日(土)の夕方、グリッド順は4日(日)の午前中に発表するとだけ宣言して鈴鹿サーキットを後にし、混乱や誤った情報を長時間訂正しなかったとして、FIAを批判する意見もある。
当初、バリチェロは9番手スタート、バトンは11番手スタートになるとの情報もあった。バトンが日本GPでタイトルを決定するには、バリチェロよりも5ポイント多く獲得する必要がある。