鈴鹿で行われたFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)の会議で、冬へ向けたコスト削減の取り組みが話し合われた。
FOTAの副会長であるトヨタのジョン・ハウエット(TMG社長)は会議後、2010年シーズン開幕前にすべての新車を発表するイベントを開催するとの案を、数チームが支持していると語った。
これまで各チームは、独自にイベントを開催して、それぞれの新車を世界のメディアへ発表してきた。
しかし、現在はテストが制限されていることもあり、ほとんどのチームが1月の同じような時期を目標にして、新車の完成と発表の準備を進めている。
また、BMWザウバーの新オーナーとなるクァドバクの参戦を認め、グリッドを拡大することに満場一致で賛成するかという問題も簡単に話し合われた。
だが、フランク・ウィリアムズ卿(ウィリアムズ/チーム代表)は、14チームへのグリッド拡大に反対すると認めている。
「ある1人を追加させるために突然ルールを変更するなど、非論理的だ」とウィリアムズは語っているものの、もし来季参戦を取りやめるチームがいた場合には、ザウバーチームの参戦は可能になるとも語っている。
「うわさ話を聞いていると、彼らにも参戦のチャンスはあるようだ」とウィリアムズは加えた。
また、匿名の裕福な一族の共同体とされるクァドバクについて、ほとんど何も公表されていないことも反対している理由だとウィリアムズは語った。