メダル方式にこだわるエクレストン

2009年10月13日（火）

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バーニー・エクレストンが導入を目指していたオリンピック流のメダル方式は、2009年F1の流れをみるとやはりひどいアイデアだった。そんな意見にエクレストン本人が反発している。

もし優勝回数でドライバーズ選手権を決めるというエクレストンの計画が実行に移されたら、今年の選手権でジェンソン・バトン（ブラウンGP）はすでにチャンピオンとなっていた。

しかしながら実際のところバトンは、大きな得点リードを保ちながらも、最近数戦のさえない戦いぶりでタイトル獲得に二の足を踏んでいる。

『Auto Motor und Sport（アウト・モートア・ウント・シュポルト）』誌とのインタビューで、ポイント計算が先行しがちな今の選手権争いについてきかれたエクレストンは、こう話している。

「現行のポイントシステムを私が気に入らないのは、皆さんご承知の通りだ」

仮にメダル方式が採用されていたらバトンのタイトルはとっくに決まっていたと水を向けられると、エクレストンはこのように答えた。

「私のシステムが実行されたなら、そもそもバトンはあれだけのレースに勝たなかっただろう」

「ブラウンGPはシーズン前半の優位に助けられたにすぎない。もし優勝が世界チャンピオンの条件だったら、他チームだってもっと早くに目を覚ましていたかもしれない」

「私の方式にしろ、今のシステムにしろ、バトンの世界タイトルは変わりない。しかし私の方式であれば、選手権2位のドライバーはのほほんとしていられないだろう。下との差はたった2ポイントなのだから」