ジェンソン・バトン(ブラウンGP)は18日(日)の夜、ブラジルでワールドチャンピオン獲得を祝うことができた。それは選手権のライバルでもあり、友人でもあるルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)のはからいからだった。
サンパウロ出身でインテルラゴスでポールポジションを獲得したバリチェロは、2週間後に開催されるアブダビまで選手権の成り行きを引っ張りたかったであろうが、かわりにドライバーズ選手権で2位の座を守るためにアラブ首長国連邦へと旅立たなくてはならない。
バトンは今週、スポンサーであるヴァージン・グループのイベントのためにヨーロッパへと戻らなくてはならない。ということは、18日に自身が達成したワールドチャンピオン獲得のお祝いをする機会を得る前に飛行機に乗ることになるのだ。
しかし、その件がブラウンGPの元へ知らされるとバトンと父親のフライトはフライトを延期。37歳になるバリチェロが非常に寛大な心を見せている。自身のプライベートジェット機を19日(月)の朝、バトンたちのために予約したのだ。
バリチェロは「本当に友人としてジェンソンのために喜んでいるし、彼は素晴らしいチャンピオンだ」と語り、次のように加えた。
「正々堂々とした戦いだったし、僕は一生懸命戦ったが、彼はシーズン前半で本当にタイトルを手にしていたんだ」