数字上は可能であるが、2009年のドライバーズチャンピオンが鈴鹿で決定する可能性は、かなり低くなった。
ジェンソン・バトン(ブラウンGP)が日本でタイトルを決めるには、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が6ポイント以上差を詰めることを阻止し、ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)よりも5ポイント以上多く獲得する必要がある。
しかし、バトンは予選7番手となったうえ、イエローフラッグを無視したとして5グリッド降格の処分を受けた。
バトンを15ポイント差で追っているバリチェロも、バトンと同じ理由で5グリッド降格となったが、バリチェロよりも前のグリッドを獲得している。
バトンがバリチェロよりも5ポイント以上獲得するには、最低でも4位まで上がり、バリチェロがポイント圏外になる必要がある。
また、ベッテルの存在も、バトンが日本でタイトルを決めることの妨げになる可能性が高い。もしポールを獲得したベッテルが優勝した場合、バトンがベッテルをタイトル争いから脱落させるためには、3位まで上がらなければならない。
「明日タイトルを決められるとは思っていないよ」5グリッド降格処分を知ったバトンは3日(土)、このように語っていた。
また、ベッテルとバリチェロの争いという観点からも重要な一戦となるだろう。もしベッテルが優勝してバリチェロがポイントを獲得できなかった場合、この2人は同ポイントで次戦の舞台インテルラゴスへ向かうことになる。