マクラーレン・グループの会長であるロン・デニスが31日(土)、F1のパドックに姿を現し、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)のポールポジション獲得を見届けた。
長い間マクラーレンのチーム代表を務めていたデニスは今年、チーム代表の職を退いていた。これは、ライゲート事件をめぐって、当時のFIA(国際自動車連盟)会長マックス・モズレーと取引した結果だとされている。
偶然ではないかもしれないがアブダビGPは、1993年にFIA会長に就任したモズレーが退任して初めてのレースだ。また、モズレーの後任であるジャン・トッドも今週末はアブダビを訪れている。
メルセデスは2010年にブラウンGPとの提携強化を希望しているようで、今週末には、マクラーレンとメルセデスの首脳陣が話し合いを行うとみられている。
マクラーレンがF1を撤退するBMWのエンジン部門を買収するとの憶測もあり、デニスはメルセデス離脱後の計画に深くかかわっているとのうわさが広がっていた。
BMWのマリオ・タイセン(モータースポーツディレクター)はアブダビで、マクラーレンとの直接的なつながりを否定したが、F1部門の一部を売却する可能性を否定していなかった。