ロン・デニス(マクラーレン・グループ会長)がF1へ復帰することを検討しているとの憶測に、デニス本人が終止符を打った。
マクラーレンのチーム代表を辞任し、マクラーレンの市販スポーツカー部門を率いているデニスだが、2009年シーズン最終戦のアブダビGPで、久しぶりにF1のパドックへ姿を見せていた。
デニスがF1から完全に身を引いたのは、「スパイゲート」や「ライゲート」を巡り、FIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレーと取引をしたためだとうわさされている。
その後、ジャン・トッドがFIAの新会長になっており、アブダビGPはモズレーがFIA会長を辞職してから初めてのグランプリだった。
しかし『sportspromedia.com』によると、オートスポーツ・アワードに出席していたデニスは、F1への「復帰を否定していた」ようだ。
2009年シーズンは、マーティン・ウィットマーシュがチーム代表になった初年度だったが、ウィットマーシュは8日(火)、マクラーレンに変化が生まれているとF1の公式ウェブサイトへ語った。
「マクラーレンの全員がロンの能力やリーダーシップに感謝していると思うが、この12ヶ月でチームのスタイルや個性が少し変わり始めたのも事実だと思う」
「もちろん、マクラーレンでの“ロン”は今でも偉大な存在だ」
「これは自然なことだし、非常に重要で、有益なことでもある。ただ1つ理解しておいてもらいたい重要なことは、マクラーレンが残した成功は、1人の個人ではなく、チームによって達成されたものであるということだ」とウィットマーシュは語っている。