琢磨、ファンクラブイベントで今後について語る

2009年11月22日(日)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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11月21日(土)、東京都江東区有明で、レーシングドライバー佐藤琢磨のファンクラブ・イベント“Takuma Club Meeting 2009”が行われ、全国から約1000人ものファンが集まった。このイベントは今年で7回目を迎える。

「琢磨、琢磨!」コールの中、首にはチョーカー、ライダージャケットのようなデザインの黒いジャケット、白シャツ、ジーンズを着こなした琢磨が登場し「今年も無事ファンクラブ・ミーティングを開催することができて本当にうれしいです。いっぱい集まってくれてありがとうございます」とまずあいさつを行った。

今年は、会場のロビーにはチャレンジコーナーが設置された。バランスボール、けん玉、動体視力、モンツァをドライブするゲームなど、ファンが実際に体験することができ、開場前には琢磨本人もチャンレンジしていた。

1週間前に帰国したという琢磨。今回の帰国には10年の付き合いになるマネジャー、マシュー・ウィンターが同行しており、ファンの前に姿を現した。「ミナサン、コンニチワ」と日本語であいさつした後、「自分のファンクラブ・イベントに琢磨と一緒にきてくれてありがとう」とジョークを飛ばしていた。「とても忙しかったよ。ビジネス・ミーティングをたくさんして、琢磨がレースに復帰できるようにサポートしなければいけないなど多くの企業と話をしていたよ」と、マシューはこの1週間のことを語った。

ファンクラブ会員専用サイトで事前に質問を受け付け、さまざまな質問に答えていくコーナーでは、“恋愛について教えて下さい”という質問のとき顔を赤くするなど照れながらもお茶目な一面を見せていた。また、“スイッチが入るときはいつ?”という質問のときは「ヘルメットをかぶるときから、ちょっと(気持ちが)違いますね。スイッチみたいにシャットアウトされる瞬間はエンジンがかかる瞬間です。緊張感が高まる瞬間は好きですね」と真剣なまなざしで語った。

会場のファンから「2008年にSUPER AGURIが撤退して、トロ・ロッソをテストしましたが、なぜシートが獲得できなかったのでしょうか」と質問があった。昨年のファンクラブ・ミーティングのころ、琢磨はトロ・ロッソのテストに数回参加。トロ・ロッソのシート獲得が確実だと思われた琢磨だったが、結局レースシートを手に入れることができなかった。「本当の真相は知らないんですよ。去年9、11、12月にトロ・ロッソのテストに参加して、本当にすごい楽しかったです。エンジニアもメカニックも、ヨーロッパのジャーナリストやテレビ局などみんな、来年は大丈夫だと思っていたんです。僕の誕生日1月28日に電話がかかってきました。チーム代表(フランツ・トスト)から“おめでとう”っと。誕生日おめでとうだと思ったら、“You are in.(ドライバーに決まったよ)”って言われたんだ。やったー!って思いましたが、その2日後にダメになりました。基本的に彼(トスト)に決定権はなく、チームとしてはすごく(琢磨を)乗せたかったし、チーム代表も乗せたくて、いろいろ動いてくれていたようです」と、トロ・ロッソのシートが取れなかった経緯を初めて語った。

トークショー、質問コーナー、琢磨の直筆サイン入りグッズが当たる抽選会、あいこが勝利のじゃんけん大会、つめかけたファン全員との握手会が行われた今回のイベント。最後に琢磨は「ここに(会場に掲げられた)応援幕、毎年みなさんが手作りで作ってくれて、中にはシルバーストンまできたものもありますし、センターにあるもの(No Taku, No Racing 琢磨がいなきゃ始まらないと書かれたもの)は鈴鹿で国際映像にのったと思います。鈴鹿で応援してくれて、ここでも応援してくれて本当に頭が下がる思いです。今年イベントはできましたが、レースに出ていない中でもみなさんが応援してくれてたおかげです。本当にありがとうございました。来年に向けては今、交渉の最終段階で、できればなるべく早い時期に何かしらの形で第一線に復帰できるようにと思っていますので、みなさんもうちょっとだけ待っててください。また来年も笑顔でここに集まってくれる日を楽しみにしてます」とファンへ感謝の気持ちと今後のことについて語り、また来年会うことを約束し幕を閉じた 。

※琢磨が、今後のことについて詳しく語ったインタビューは近日F1 TopNewsの携帯サイトに全文を掲載。お楽しみに!

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