ジュール・ビアンキがフェラーリとの長期契約を結び、F1を目指しながら、2010年はARTからのGP2参戦を続けるようだ。
ビアンキのマネジャーはニコラ・トッド。フェリペ・マッサ(フェラーリ)のマネジメントも担当している人物で、ARTのオーナーであり、フェラーリの元チーム代表で現在はFIA(国際自動車連盟)の会長になっているジャン・トッドの息子だ。
ビアンキは今年、トッドのチームからF3ユーロシリーズに参戦し、今週に行われているヘレスの若手テストでF1デビューを果たし、1日(火)には5番手、2日(水)には9番手のタイムを記録している。
フェラーリは、ビアンキが「フェラーリドライバーの一員」であることを認めており、2002年にF1デビューしたマッサと同じような「複数年契約」に署名したと語っている。マッサは最終的に、フェラーリのドライバーとなった。
「とてもいい結果になる可能性のある冒険の第一歩だけど、F1までの道のりが長いことも分かっている」とビアンキは語った。
ビアンキの祖父はGTチャンピオンのマウロ・ビアンキであり、ル・マン優勝経験があり、1950年代から1960年代にかけて19戦のグランプリ参戦経験があるルシアン・ビアンキは大叔父である。