25日(金)のフリー走行でペースを出せず苦しんでいたルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、シンガポールの市街地サーキットの状態を酷評した。
スタッフが徹夜で問題を見つけ出したため、ハミルトンはシャシーを交換して予選前最後のセッションに登場した。
「コースがこんなにでこぼこじゃ、マシンの乗り心地は最悪だよ。マシンは揺れがひどいし、跳ねたり、底が路面に当たったり、横滑りもあった」世界チャンピオンのハミルトンはこう語った。
シンガポールGP主催者は昨年の初開催以来、コースのでこぼこがもっともひどい部分を修復したと言われていたが、ハミルトンは次のように非難した。
「まだとても悪いよ。正直なところ、本当に全く変わったと思えないね」
ドライバーのブリーフィングの際にも、こういった問題がじっくりと議論されたといわれている。
ハミルトンは、ターン10のシケインでの変更について、サーキットの安全性を以前より悪化させていると語った。
「今は大きくてぶ厚い縁石があって、ランオフがなくなっているので、すごく危険なんだよ」
「きっと、今週末のGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)で、サーキットに関する意見が出るだろうね。それが来年にFIA(国際自動車連盟)があの場所を改善することに役立てばうれしいよ」ハミルトンはこのように加えた。