スクーデリア・フェラーリ・マールボロの声明を通じて、フェルナンド・アロンソ(ルノー)が2010年からフェラーリに加入することが正式に発表された。この選択について、ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)が語ってくれた。
「フェルナンドと合意に達してうれしく思っている。フェルナンドは素晴らしい才能があるドライバーというだけでなく、勝てるドライバーだ。キャリアを通して何度も証明してきたし、難しいコンディションにおいてもそうだった。彼の貢献はフェラーリがいるべき場所、トップ争いができるレベルへと戻るためには非常に重要となる」
Q: どのようにして、アロンソと契約に至りましたか?
「会長のモンテゼモーロ(ルカ・ディ・モンテゼモーロ)が最近言っていたように、素晴らしいチャンピオンの誰もがいずれはフェラーリへと加入したいと願うものだ。フェルナンドも2011年加入の可能性について話し始めたが、われわれの関係を来季からスタートさせることを期待できる状況があり、われわれはその機会を利用することにしたんだ」
Q: スクーデリア・フェラーリ・マールボロの来年の体制はどのようになりますか?
「フェルナンドと並んで、ドライバーにはフェリペ・マッサがいる。現在、体力的に最高のコンディションになるよう、順調に回復している最中だ。それからジャンカルロ・フィジケラがリザーブドライバーを務める。われわれのようなチームにはこれが最高の布陣だと信じている。フェルナンドとフェリペは勝てるドライバーだし、お互いに、そしてチームと非常にうまくまとまってくれる」
Q: では、ライコネン(キミ・ライコネン)はどうなりますか? 彼の状況はどうなっていますか?
「われわれはキミと話して、予定より1年早く契約を終了することに同意したんだ。一緒に過ごした3年間は非常に激しく、成功に満ちたものだった。2007年に世界選手権を獲得したときは最高潮に達したね。2年連続のコンストラクターズ選手権獲得にも大きな貢献をしてくれた。今年は、最高とはいえないクルマでありながら、キミは特にシーズン後半で自分の能力を証明してくれた。彼はフェラーリにさまざまなことをもたらしてくれたし、彼も多くを得たことだと思う。きっとキミは、キャリアのもっとも輝かしい時として、われわれと過ごしたこの3年間を思い出してくれると思うよ。ちょうどわれわれがキミのことを、並々ならぬ才能と正直さを持ち、率直で忠誠心のあるドライバーとして、愛情や尊敬をもって思い出すようにね」
Q: シーズン終盤に向けてはどのような気持ちで臨みますか?
「現在、われわれはコンストラクターズ選手権3位にいるが、このポジションを守ることは難しいだろうと分かっている。多くのチームが開発を進める中、われわれは2010年のプロジェクトに全力を注いでいるんだからね。また、これまでにないことに、多くのチームが優勝争いをしている。表彰台に上がるのも、いろんなドライバーだ。キミもジャンカルロも、最後の3戦ですべてを出し尽くすために士気を高めているよ」