来季のトヨタのレースドライバー第一候補にロバート・クビサ(BMWザウバー)が急浮上している。さらにトヨタのジョン・ハウエット(TMG社長)は鈴鹿で、キミ・ライコネン(フェラーリ)とならば喜んで契約を交わすと認めた。
しかし、ライコネンの移籍先としてはマクラーレンが有力視されており、クビサは2010年ルノー加入が来週発表される見込みだ。
そんな中でクビサのマネジャーであるダニエーレ・モレッリが、2日(金)の午前中にハウエットと会っているところが撮影された。後にハウエットは報道陣に対し「われわれのクルマに乗せたいドライバーはいるので、それに向けた取り組みを続けている」と話した。
そしてハウエットは、トヨタが「常にライコネンに興味を示してきた」ことも認めている。
トヨタはヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックとの来季の契約を更新せず、これによりケルンが拠点のチームの将来に関する不確定さが浮き彫りになったと見る向きがある。
トゥルーリのチーム離脱はほぼ確定的だと話したハウエットは、トヨタがまったく新しいドライバー布陣を真剣に望んでいることを認めた。
「ドライバー市場を大きく動かすような選択肢を望んでいる」そう語るハウエットは2010年以降のトヨタ移籍を考慮しないドライバーは「愚か」だろう、と言う。
「グロックは(2位になった)シンガポールで素晴らしい仕事をして見せた。われわれはグロックと話し合いをもったが、正直に言って予選であの位置につければ他のレースでも出せた結果だったと考えている」
「残念だが、現実は厳しい。われわれの仕事は結果を持ち帰ることなのだ。今年のクルマは常に表彰台を獲得し、トップに近づける力がある。われわれは結果を出せておらず、チームとシャシーの背景にはいろいろな物事が控えている」
「あらゆる選択肢を残し、チャンスがあれば誰かをつかまえられる体勢でいなくてはならない。チームのレースシートには空席が2つあるのだ」