ブラウンGPのルーベンス・バリチェロとジェンソン・バトンは、3日(土)に鈴鹿サーキットで行われた混とんとして長くなった予選を戦い、バリチェロが5番手、バトンが7番手から4日(日)の日本GP決勝に挑む。*
両ドライバーは難なくQ1をくぐり抜け、非常に混乱したQ2に参加した。ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)とティモ・グロック(トヨタ)が起こした大クラッシュによって赤旗が振られ、バトンもバリチェロもセッション終盤に1回のタイムアタックしかできなかった。しかし、バトンは4番手、バリチェロは6番手タイムでQ3に進出した。
今度はヘイキ・コバライネン(マクラーレン)のクラッシュでQ3でも赤旗中断となり、チームはバリチェロとバトンを新しいオプションタイヤ(ソフト側)で、1度のタイムアタックに送り出すことを決断し、バリチェロが5番手、バトンは7番手につけた。
ルーベンス・バリチェロ(カーナンバー23、BGP 001-03)
フリー走行3回目:7番手
Q1:7番手、1分31秒272
Q2:6番手、1分31秒055
Q3:5番手、1分32秒660
ジェンソン・バトン(カーナンバー22、BGP 001-02)
フリー走行3回目:9番手
Q1:3番手、1分31秒041
Q2:4番手、1分30秒880
Q3:7番手、1分32秒962
天候:暖かく晴れ、気温26-27℃、路面温度34-40℃
ルーベンス・バリチェロ
「僕たちの鈴鹿でのペースを考えると、今日の予選の結果には満足している。Q1とQ2ではそれほど競争力がなくて、どこの位置でセッションを終えるのか予想することは難しかったよ。でも、レース用の燃料を積んだときのクルマは調子がよくて、チャンピオンシップの面では最後のセッションで同じように燃料を積んだジェンソンの前にいられてうれしいよ。いろんなアクシデントがあって、予選の時間も遅れたから今日は厳しかったし、集中力を維持しないといけなかった。鈴鹿は最高にステキなサーキットだよね。僕たちがレースをする中でもベストの1つに入ると思うけど、今日はドライブすることがいかにトリッキーなものか示していたよね」
ジェンソン・バトン
「初日はほとんどフリー走行が行えなくて、今日は何度も中断したから簡単な予選とはいかなかった。3回も赤旗が振られるなんてすごくまれなことだし、アクシデントに見舞われたみんなが無事だといいなと思っている。僕たちは必要な情報はすべて持っていたから、そんなにストレスは感じなかった。ただ落ち着いて次の走行に集中するだけだった。最初の2度のセッションではクルマの調子がよくて、燃料が軽くなると明らかにもっといいように感じたよ。Q3で燃料を積むと、第1セクター区間はリアのグリップに悩まされて、速いタイムを計測しているときにそこでタイムを失ったんだ。残りの区間はうまく機能していたけどね。僕たちはそれを期待していたし、状況から最高の結果を生かさないといけないことも分かっていたんだ」
ロス・ブラウン
「今日の予選、は最後の2度のセッションで長い間中断したために遅れが出て、非常に混乱していた。だが、チームが変わりやすい状況に対処したやり方にも、終始落ち着いていたことも満足している。予選の前は、われわれは現実的になっていて、第1セクターが最大の懸念エリアはだということは明白だった。われわれのクルマはS字カーブに要求される方向転回に苦戦しているようだったね。両ドライバーは可能な限りこの問題に取り組んで、いい仕事をしてくれたよ」
*われわれは、バリチェロとバトンがQ2で黄旗が振られているときに、減速しなかったとして5グリッド降格のペナルティを受けると知らされた。われわれはこれを受け入れ、スチュワードの決断を尊重して、4日はいいレースができるように最大限を尽くすつもりだ。