ブリヂストンのインターミディエイト・タイヤを装着したルーベンス・バリチェロ(ブラウンGPフォーミュラ1チーム)が、悪天候の中、母国ファンが見守るインテルラゴスで、2004年ブラジルGP以来のポールポジションを獲得した。
ブラジルGP予選は、ウェット・コンディションにより赤旗で中断、予選再開が大きく遅れた。Q1では全車がブリヂストンのウェットタイヤを装着。Q2ではウェットとインターミディエイトが使われ、路面上に残る水も少なくなったQ3ではインターミディエイトのみが装着された。
浜島裕英(ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)
今日の走行のポイントを教えて下さい。
「今日は雨が最も大きな要因だったと言ってよいでしょう。思い出せる限りでは最長の予選セッションでした。グリップ・レベルが常に変化する濡れた路面は、モーターレーシング最大のチャレンジのひとつだと言えます。ですから、特に現在の予選形式では、タイミングよく正しいタイヤを選択することが重要です。一時は、とりわけフルウェットのセッティングでなかった車両にとっては、とても走行できる路面コンディションではありませんでした。このような厳しいコンディションでしたが、総じて今日はタイヤのパフォーマンスに関しては満足しています。ルーベンス・バリチェロがポールポジションを獲得したことによって、チャンピオンシップ争いが非常に興味深いものとなりました。バリチェロとブラウンGPにお祝いを申し上げます。マーク・ウェバー(レッドブル)とエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)も、難しいコンディションの中、力強いパフォーマンスを見せてくれました」
明日のレースではどのような戦略が考えられますか?
「スーパーソフトは性能の落ちが大きいため、レースがドライならばミディアム・コンパウンドが好まれると思います。しかし、気温がとても低く、雨になるおそれもありますので、その場合は、作動レンジの温度が低く、グリップに優れたスーパーソフトが有利になると思います。今日のようなウェット・コンディションになった場合は、昨年度のインテルラゴスでも経験したように、タイヤの選択が非常に難しくなるでしょう」
(ブリヂストン・プレスリリース)