USF1も風洞は使わずに2010年型車を設計

2009年12月27日(日)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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ヴァージンの2010年型車は風洞を使わずに設計されているが、同じ手法で2010年型車を設計しているチームがもう1チームある。

ヴァージンのデザイナーであるニック・ワースがCFD(数値流体力学)のみでクルマを設計していると語っていたが、ロータスのチーム代表トニー・フェルナンデスが次のように批判していた。

「私は航空業界出身だが、風洞は必要だ」

しかし、USF1のスポーティングディレクター、ピーター・ウィンザーも同チームが風洞を使わずに2010年型車の設計を進めていると明かした。

ワースのコメントについてウィンザーは、USF1のウェブサイト上にあるブログでこう語った。

「同じもの(CFD)がわれわれのクルマにも使われている。だが、特に興奮するようなものというよりも、新チームにとって論理的な手法だと思う」

しかしウィンザーによるとUSF1は最終的に、チーム本拠地と同じくシャーロットにある、4,100万ドル(約37億円)の最先端風洞施設、ウインドシアを使うことになるという。

「ウインドシアは、われわれの本拠地から車で15分の場所にある。1月にフルサイズのクルマで空力の作業を始めれば、計り知れないほど貴重な存在になるだろう」

「われわれには、モデル部門がない。なので、モデル部門の運営に対する支出や問題もない。実際のクルマがわれわれの“モデル”だ」

「新F1チームであるわれわれは、2010年に何度もウインドシアでテストをすることができる」とウィンザーは加えた。

かつてはウィリアムズやフェラーリに在籍し、最近はジャーナリストとしてF1にかかわっていたウィンザーは、スペインのアルカニスにあるUSF1のヨーロッパ前線基地、モーターランドが「間もなく完成」するとして、このように話した。

「間もなく2010年のドライバーラインアップ、そして他にも多くのことを発表する」

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